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2011年4月20日水曜日

放射線量について

 今現在もまだ、事故を起こした福島原発は大気中に放射能を放出していて、今後もいつ止まるのかわかっていません。
 私たちは放射能を怖がるのではなく、これからはその事実を受け止めて、出来るだけ正確に自分たちが受けている放射線量を計算して行動する必要があると思います。
 日本の国際放射線防護委員会は3月に、今までの年間被曝許容量の基準を1から20ミリシーベルトに上げると言う、馬鹿げた声明を出していますが、IAEAの国際基準が年間の許容量の上限を1ミリシーベルトとしているので、これを基準に計算するべきだと思います。
 放射線量は各自治体で計測してHP上に掲載しているところもありますが、「放射線量 ○○市」で検索すると、大学や各研究所、民間団体や民間企業などでも計測値を公表しているところがありますので、その数値を参考にすると良いと思います。

←IAEA の被曝上限基準値

 私の家の近くにある研究所では、HPでリアルタイムの線量を掲載しているので、その数値から割り出すことができます。

 それによると、今日現在の線量は
0.14 (μSv/h)
となっています。(原発事故前は0.07~0.09でした) 
 これは一時間当たりの平均線量ですので、年間被爆量を計算すると、
0.14×24(時間)×365(日)となり、=1226.4μSv/h(マイクロシーベルト)=1.23mSv(ミリシーベルト)であることがわかります。つまり、年間許容量の1mSv以上になりますが、これはこの計測場所に一年間いた場合の線量ですから、建物の中や風向きの違う場所に行けば変わります。また、原発事故は3月11日なので今日で33日ですから、今日時点の積算線量は 0.14×24×33=110.9μSv であり、これに3月15,16日頃の線量の多かった日の分をたしても、まだ慌てるような数値ではありません。
 この線量は原発から流れてくる空気中のミストであり、ヨウ素とセシウムであるとされていて、猛毒のプルトニウムやストロンチウムは比重が重いので、遠くまで飛んでくることはありません。
 ここで大事なのは、現時点の被爆量では問題ないとしても、幼児や妊婦はこの数値の半分が許容量と考えることと、原発でもしまた何かあれば、風向きによって線量が高くなる可能性があるということです。(ちなみに日本平均の一人当たり年間自然放射線量は1.48ミリシーベルトですが、国際基準の1ミリシーベルトには自然放射線量は含まれていませんので、1.48を加算する必要はありません。) 逆にいえば、このまま収束してくれて線量が下がってくれば問題はないということです。また、現時点で積算線量が 0.5ミリシーベルト(500マイクロシーベルト)以上であれば、3歳以下のお子さんや妊婦の方は、線量の低い土地に一時避難した方が良いかもしれません
 以下の動画はyoutubeにアップされていた、4月6日世田谷区の屋上でのガイガーカウンターの計測ですが、世田谷区での計測線量が低くても、屋上や屋外の地面には放射性物質が積もっていると考えられます。ただ、これもずっと外にいるわけではないことを考えると、今すぐに逃げ出す必要はないのではないかと思います。ただし、ヨウ素で8日、セシウムが30年という半減期を考えると、物質の種類によっては今後も注意していなければいけないとも思います。



 以上のことは、つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(旧高エネ研)の研究員の知人の話と、私が本やネットで調べて得た情報ですので、鵜呑みにする必要は全くありませんが、私はこれを元に、今後家族をどうしたらよいか考える参考値にしていこうと思っています。
 食品に関することは、私にもまだ理解できていないことが多いのでここには書きませんが、現時点では出来るだけ子供たちには水道水を飲ませないようにしています。(ちなみに先日ウォーターサーバーを注文しましたが、どのメーカーも1、2ヶ月待ちだそうです。)また、武田邦彦教授が言うように、現時点で宮城から千葉近海の小魚は、少なくとも子供たちには控えるようにしています。茨城や福島の野菜は一部出荷制限されていますが、私と妻は「そんなの関係ねえ」と言って食べていますし、実家で作っている野菜もかまわずに食べています。
 これはあくまでも私の私感ですが、これまで大人が原発を認めてきたのだから、大人は食べ物が汚染されていようがどんどん食べるべきで、原発の怖さを教えられずに知らずにいた子供たちに、これから何十年かかるかわからない原発事故の後始末をしなければならない子供たちに、その責任を負わせるのはあまりにも卑怯ではないかと思うのです。
 とにかく、あまり神経質になる必要はありませんが、現況をできるだけ客観的にみて、理解したうえで冷静に行動すれば良いのではないかと思います。

 私がこのブログで何度か掲載した、武田邦彦先生が一番解りやすく解説していて、しかも今後どうすればよいかも明確に示してくれていると思いますので、不安のある方は武田先生のHPからメールで問い合わせてみると良いかもしれません。直接返事をいただけなくても、昨日掲載したQ&Aのような形で答えてくれると思います。

武田邦彦先生のHPはこちら→http://takedanet.com/

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