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2010年11月30日火曜日

デキレース

 私が留置場に入った時には、公務執行妨害の方と不法侵入及び窃盗罪のコロンビアの方がいましたが、公務執行妨害の方は話を聞くと、三軒茶屋駅のホームで喧嘩に巻き込まれ、酒に酔っていたせいもあり、駆けつけたおまわり様に「おれは関係ねえ!」と怒鳴ったところ、唾がおまわり様の制服にかかって、それが公務執行妨害だとのことで逮捕されたとのこと。よく聞くと私と同い年の方でした。
 しかも、酒に酔って・・・の件で留置されるのは3回目だとのこと。同い年とは言え、人生経験の上ではかなりの先輩でござりまする。
 彼はこれまでの2回とも、1週間以内で出られたそうですが、その間にあった一番辛いことは、拘留延長や検察官による取り調べのために、護送されて地検に行くことだと言うのです。
 私はどのぐらい辛いのか、皆目検討もつきませんでしたが、留置されて4日目、とうとうその恐るべき地検に護送されることになりました。

 その時のことを書くまえに、その酒で云々3回目の先輩によれば、とにかくこの法曹界は、検事と裁判官と弁護士によるデキレースだと言うのです。
 先輩の話ですから、フムフムとよく聞くと、結局、社会問題になるような大きな事件ならともかく、単純な公務執行妨害であるとか、交通違反だとか、こそ泥棒のような犯罪は世の中に吐き捨てるほどあって、それを処理するためには都合上、流れ作業にのせて処理し、それは暗黙の了解となっていると言うのです。
 つまり、留置→聴取→拘留延長→検察聴取→起訴(または不起訴、これはあまりない。なぜなら、捕まえた上に拘留しておいて、起訴しなかったら逆に訴えられるから。)→弁護士介入→裁判→判決→控訴→裁判→判決→上訴(ここまでいかないのがほとんど)→裁判→判決→罪人or無罪(これも検察の権威においてまずない。検察は99%の勝利...?...をめざしているが、このところの裁判員制度で無罪確定が増えており、また、暴かれた検事や検察側の不祥事が明るみにでていることもあり、威厳が崩れかけているためにかなりあせっている)という流れがあって、この流れにのってしまえば、つまらない犯罪は相手にされないどころか、何を言っても無駄であり、法曹三界もこれを暗黙の了解で、一日何百件という案件を処理するために、簡単にベルトコンベアーに乗せてしまうのが当たり前だというのです。
 マジでぇ? 
マジだったのです。ひどいのはおまわり様ではなく、法曹三界によるデキレースなのです。
 
 この先輩の話は「へぇ~ そうなの」と、実感もなく聞いていましたが、地検や裁判所に護送された時に、私自身が実感し、相当な怒りをおぼえました。
 検事に怒りを覚えるのは仕方ないとしても、弁護士はけして味方とは限らず、裁判官も公平であるとは限らないのです。

 考えてみると、おまわり様は公務員といっても公務員の下の下からはじまれば、やはり給料だって安いし、その割にハードなお仕事をされているわけです。
 しかし、法曹界のメインの方々はそこにいるだけで既にエリートであり、ある程度の地位になれば上流社会に生きられる訳であり、(そういう方ばかりではないでしょうが、それはどの世界でも同じ)もちろんそれなりに学問をし、苦難を乗り越えたにせよ、ちっと考え方が一般peopleと違うのではないかと、思う次第であります。ハイ。
 
 ちっと、何故かコウフンしてしまいました。
コウフンは体に悪いので、今夜は寝ます。つづきはまた明日、よろすく。 

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