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2011年1月21日金曜日

隣は何をする人ぞ

 C棟4階24室に移って8日目となる6月7日(月)から、未決の時と同じようにグループ運動となり、私はGグループで他の2人の人と運動の30分を過ごすことになりました。
 Uさんは36歳の独身で、神奈川県出身の外装屋さんです。私と同じく無免許で捕まり、2回目までは執行猶予がついたのが、3度目の正直でとうとう実刑となってしまったとのことで、やはり仕事上車に乗らざるを得なかったと言います。彼は逮捕後すぐに弁護士を依頼し、保釈請求をして一週間で留置所を出られ、その後の裁判で実刑になった後も、私とは違いすぐには拘置所に連れてこられずに、日にちを指定されて自ら拘置所に入ったらしく、それも弁護士のお陰だと言っていました。
 もう一人のN君は28歳の既婚者でしたが、別居中に無免許で逃走を図って捕まり、高崎警察署の留置所に2ヶ月居て、2月にここに移送されてきたため、奥さんは逮捕されたことも実刑をくらっていることも知らないだろうということでした。彼は8月4日、Uさんは7月22日が満期で、3人とも刑務所には入らずに、この拘置所で過ごす短期刑同士ということになります。
 私が最年長でしたが、同じ無免許運転の短期刑ということですぐに打ち解けて、冗談を言い合えるようになり、毎日運動の時間が楽しみになりました。
 N君の房は、私より少し離れた看守の居る警務室の向こう側の55室で、私とははす向かいで、Uさんは30室で、私と同じ並びの運動棟寄りに6つ離れたところでした。
 N君は私とUさんより少し前に入所しているので、既に両隣の住人は何人か替わったらしいのですが、入ってくる隣人が毎回問題のある人なために看守が目を光らせていて、しょっちゅうとばっちりをくうと愚痴っていました。
 入所したときの右隣の住人は、時々訳の分からないことを大声で怒鳴り、うるさくて夜も眠れないし、左隣の住人は痴呆の入った年輩の人で、そこら中に自分の汚物を撒き散らすため、臭いが漂ってきて、その激臭は目に沁みるほどだと言っていました。やっと両隣が刑務所に移送になってホッとしたと思ったら、次に入ってきた人は15分おきに報知器(看守を呼び出すボタン)を押す人で、その度に看守がやってきて、ついでに自分の部屋も覗いていくのでじっとしているしかなく、時間外に房内でしてはいけない筋トレや、洗面で頭を洗っているところを何度か見つかって、こっぴどく怒られたこともあるという事でした。
 私とUさんの房のあたりは、労役で入っている人が多く割と静かですが、それでも時々、近くの房の人のいびきや、大きな声で歌を歌っていたり、お経を唱えたりしている人も居てストレスを感じることがあります。特に消灯後は静かになり、隣の房の人の屁の音も聞こえるくらいなので、ちょっとした音が続くと気になって眠れなくなったりもします。
 私の隣の住人などは、毎晩夜中にハァハァと自慰行為で声を出すので、私はチリ紙を水で濡らして耳栓をし、布団を被って自分の知っている歌を頭の中で歌いながら眠っていました。
 

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