2012年9月11日火曜日
世界に先駆けて日本がACTAを批准/その影響と実効性には懸念の声
videonewscomさんが 2012/09/08 に公開
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ニュース・コメンタリー (2012年09月08日)
世界に先駆けて日本がACTAを批准
その影響と実効性には懸念の声
解説:八田真行氏(駿河台大学経済学部専任講師)
衆議院本会議は6日午後ACTA(Anti-counterfeiting Trade Agreement=偽造品の取引の防止に関する協定)の批准法案を可決した。既に参議院は可決済みのため、同協定の提唱国でもある日本が世界に先駆けて同協定の批准国となることが決まった。
ACTAについては、ネットの自由を制限する可能性が指摘され、特にネット上で大きな反対運動が起きていた。欧州議会は7月4日、478対39の圧倒的多数でこの批准法案を否決しているが、その採決の直前には欧州各地でACTAに反対するデモや抗議行動が行われていた。
しかし、日本では野党が審議を欠席する中、さしたる議論もないまま、他の3法案との一括採決という十把一絡げのような形で、あっさり可決してしまった。明らかに国会の会期末に一纏めにして通してしまう泡沫的な法案の扱いだったと言っていいだろう。
ACTAについては、「ネットの自由を侵害する」という声がある一方で、今回の条約は交渉過程で骨抜きにされたため、それほど踏み込んだ内容にはなっていないとの指摘もある。また、日本はネット規制では既に世界の先端を走っているため、ACTAが発効しても今以上に国内法や制度を強化する必要はないという、賞賛とも同情ともつかないような評価もあるようだ。実際、玄葉光一郎外務大臣は外務委員会の答弁の中で「ACTA締結のために国内法令を変更する必要はない」と説明している・・・。
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