2014/05/22 に公開
雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載マンガの「美味しんぼ」の表現をめぐり、双 葉町を皮切りに、福島県、環境省、大阪市そして安倍総理までが続々と発行元の小学館に 抗議したことに対し、福島県在住の母親らが東京で会見をし抗議の声をあげた。鼻血が出 ているのは事実と、家族の健康状態が低下している状況を話し、「私たちの口封じとしか 思えない」と訴えた。
会見を主催したのは、年間1ミリシーベルト以下の地域での教育を求めて仮処分を申し立 てた「ふくしま集団疎開裁判の会」。弁護団の井戸謙一弁護士は、行政機関が次々に「美 味しんぼ」に抗議していることに関し、「鼻血がデマだと攻撃することは、将来の不安も 、現実に起きた出来事も口に出来ない状況に、福島の人を追い込もうとするものだ」と厳 しく批判した。
郡山市で塾の講師をしている母親は、塾に通う中学生が何度も鼻血を出し、そのうち3人 が耳鼻科でレーザー治療を受けたことを報告。講師を25年続けているが、今までこのよ うな経験はないと自分の経験を話した。また福島市内から駆けつけた2児の母親は、原発 事故当時に小学5年生だった息子が大量の鼻血を出し、何度も倒れたという。発疹が起こ り、持病のぜんそくが悪化したが、放射能のない地域に保養に行くと、症状が改善された 経験を語り、今回の一連の抗議について「私たちの口封じとしか思えない」と怒りを露に した。また郡山市在住で小学5年生の息子がいる母親は、「(鼻血の事実を)否定するな ら、行政はちゃんと健康調査をしてください。子どもを守れないのは本当に辛い」と声を 震わせて訴えた。
会津放射能センターの片岡輝美さんは、今回の問題に危機感を抱き、18日からインター ネット上で「鼻血」に関する緊急アンケートを実施。わずか4日間で、事故当時の高校生 や被災地では働いしている50代の男性ら18人から、「鼻血」にまるわる経験が寄せら れたという。片岡さんは、小学館に抗議を表明した福島県に対し、「抗議する相手が違う 」と厳しく批判。「福島を愛しているのに離れなければならない状況がある。」と実情を 訴えた。
「美味しんぼ」のマンガにも登場する井戸川克隆前双葉町長は、政府が放射能による被ば くの情報を住民に伝えていない点を指摘し、「福島を離れるか、離れないのかは、全ての 情報を明らかにした上で、住民が個別に判断するべき」と話し、事故の責任させ問われて いない現状こそが問題だと指摘した。
「美味しんぼ」へ対するバッシングが広がるなか、福島から駆けつけた母親らは名前を伏 せ、顔を出さない会見となった。「ふくしま集団疎開裁判の会」の柳原敏夫弁護士による と、第2次疎開裁判を準備しているという。
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会見を主催したのは、年間1ミリシーベルト以下の地域での教育を求めて仮処分を申し立
郡山市で塾の講師をしている母親は、塾に通う中学生が何度も鼻血を出し、そのうち3人
会津放射能センターの片岡輝美さんは、今回の問題に危機感を抱き、18日からインター
「美味しんぼ」のマンガにも登場する井戸川克隆前双葉町長は、政府が放射能による被ば
「美味しんぼ」へ対するバッシングが広がるなか、福島から駆けつけた母親らは名前を伏
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