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2011年4月30日土曜日

たかじんの「そこまでやって委員会」での武田邦彦教授

「原発 放射能」



「ダイオキシン」



「環境問題」




武田教授のブログより 4月29日


さらば!
「反原発派に取り込まれたのか!」

かつて原子力を共にやってきた仲間からがメールきた。

さらば! 原子力

原子力村に帰ることは、もう許されない。

それで良い。

・・・・・・

この世に生を受け、戦争の惨禍は両親に降り注ぎ、私は戦争のない日本で人生を終わることができた。そして長じて技術者になったが、私の願いは空しく潰えた。

すまない。申し訳なかった。私の思慮が足りなかった。

だから、攻撃は私の罪で受け止める。痛手が身にしみれば染みるほど、子供の被ばくは減る。

遙かに長い未来と夢がある。彼らの夢を壊してはいけない。

でも、久々に楽な気持ちになった。小学校の校庭が3マイクロから0.6マイクロに減ったのだ。万歳!!

・・・・・・・・・

私は何をしてきたのだろう?

電気があればテレビを見ることも出来る。石油は日本にないから原子力・・・浅はかだった。子供を被ばくさせたら、そんなことは何の意味もない.

福島の大地が綺麗になり、笑顔の生活が戻る日まで私はへこたれないぞ。

この野郎!!

(平成23年4月29日 午後10時 執筆)



Just Foe Laughs TV







INsideOUT4/27(水)「福島原発事故 隠された真実を暴く!」

INsideOUT4/27(水)「福島原発事故 隠された真実を暴く!」1/2

投稿者: chorochannel | 作成日: 2011/04/28

小西 克哉(国際教養大学客員教授)
金子 秀敏(毎日新聞論説委員)
ゲスト:田中 三彦(科学ジャーナリスト)
原発事故収束へのロードマップが公表された。
関係者や専門家からも根拠や信憑性を問うの声が上がっているが、
福島第一原発4号機の設計に実際に関わった田中三彦氏はロードマップ以前に、
「隠している真実を明らかに!」と訴えている。真実隠蔽に隠された思惑とは?



INsideOUT4/27(水)「福島原発事故 隠された真実を暴く!」2/2

ニュースの深層4月28(木)原発 放射能情報 いかに伝えるか

ニュースの深層4月28(木)原発 放射能情報 いかに伝えるか1/4ゲスト:評論家 武田 徹



ニュースの深層4月28(木)原発 放射能情報 いかに伝えるか2/4
ニュースの深層4月28(木)原発 放射能情報 いかに伝えるか3/4

ニュースの深層4月28(木)原発 放射能情報 いかに伝えるか4/4

2011年4月29日金曜日

福島第一原発事故:小出裕章

福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.28




福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.27




福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.26

元原発開発者達は何を訴えているか

心からの叫び!元原発技術者菊地洋一さん中部電力靜岡支店で訴えた

投稿者: gomizeromirai2 | 作成日: 2011/04/15

元原発技術者の菊地洋一さんが中部電力靜岡支店への浜岡原発停止の署名を提出行動に参加してくださいました。
思わず、話し始めた菊地さん。その迫力にその場にいたものすべてが氷付くほどだった。
その原発を創ってしまった者の心からの叫びを傾聴していただきたい。
その言葉を受け止めた中部電力靜岡支店の幹部の方々は、どう感じたのだろう。
2011年4月15日




小倉志郎氏講演会(元原発技術者)2011年4月5日



1/3【討論!】原子力発電の未来を問う![桜H23/4/16]

パネリスト:
 齋藤伸三(前原子力委員会委員長代理・元日本原子力研究所理事長)
 竹内哲夫(前原子力委員会委員・元日本原燃社長・元東京電力副社長)
 林勉(エネルギー問題に発言する会代表幹事・元原子炉メーカー技術者)
 兵頭二十八(軍学者)
 菊池洋一(元GE技術者・福島第一原子力発電所施工管理担当)
 鈴木邦男(作家・政治活動家)
 西尾幹二(評論家・文学博士)
 前田有一(映画批評家)
司会:水島総



2/3【討論!】原子力発電の未来を問う![桜H23/4/16]
3/3【討論!】原子力発電の未来を問う![桜H23/4/16]

福島原発 被災者の叫び

東電・清水社長「土下座行脚」被災者から怒号相次ぐ 4月22日

投稿者: web21ss | 作成日: 2011/04/22
※04月22日 18時22分
▼清水社長は福島第1原発の事故後、初めて福島県内の避難所を訪れたが、
原発周辺から避難している住民たちから、怒りの声が相次いだ。

「避難所に1カ月ぐらい過ごしてみてくださいよ。
 きょう我慢すればいいと思ってきてるんでしょ。
 おれら、何も悪いことしてないんだ」
「ここに泊まってみてください。こういう生活してみてください」
「6号機なんて動かすんじゃねえぞ」 「もっと早く来いよ」
「1年だか、2年だかわかんねえっての。あれさえなければ、
 家に帰って後片付けできんだよ。頭下げて『すまねえ、すまねえ』って
 済むものじゃないんですよ」



「もう帰るのか!」菅首相に住民激怒-しどろもどろの菅直人

投稿者: web21ss | 作成日: 2011/04/21

・男性「もう帰るんですか、もう帰られるんですか!?」
 -収まらない住民の怒り...。
・男性「そういう無視されたら、どうするんですかおれたちは!(怒)」
・女性「すごく傷つきました...」
・菅「すみません、あのぉ...知らなかったものですから...(しどろもどろ)」
・男性「知らなかったって、おれら、ここで待ってましたよ、総理(怒)」
・女性「総理が来るっていうから待ってるのに、ここ通り過ぎられていったら、
   どんな気持ちかわかりますか?(悲痛)」
・菅「本当にごめんなさい。そんなつもりで通り過ぎるつもりはなかったんですよ。
   すみません...(しどろもどろ)」
・女性「信用できるものも、なかなか信用できないですよね(怒りと呆れ)」

【青山繁晴】アンカー「福島第一原発 青山が見た事故現場は...」

【青山繁晴】アンカー「福島第一原発 青山が見た事故現場は...」01

投稿者: web21ss | 作成日: 2011/04/27
・2011年4月27日(水)ON AIR
<パート1>
▼先週のアンカーを見た良心的な政府の高官から
 「専門家であれば原発構内に入れる許可を出せます」という話を受け、
 調整して許可を得た上で、4月22日(金)に福島第一原発の構内に入った。
▼福島第一原発所長(現場の最高責任者)の吉田昌郎さんから出迎えられた。
 所長:「ようこそこんな最前線においで下さいました」と。
▼原発の緊急時対策本部の内部を取材。
 一番大変なときは600人が集まっていて、寝るのも大変な状況だった。
▼原発構内を車に乗って2・3・4号機周辺を間近で取材。
 4号機は思った以上に建屋の損傷が激しい。
 3号機ではプールへの注水作業が行われていた。
 周辺の土手には飛散防止剤が散布されている。
▼<津波被害>クレーンやトラックなどが地面に突き刺さっている。
 非常用ディーゼル発電装置や給水ポンプなどが破壊されている。
 信じられないような光景。
▼構内には汚染水を移送するホースが敷設されていて、
 鉛が入ったもので遮蔽して被曝しないようにしている。
 高線量のため人は立ち入り禁止。



【青山繁晴】アンカー「福島第一原発 青山が見た事故現場は...」02

投稿者: web21ss | 作成日: 2011/04/27

・2011年4月27日(水)ON AIR
<パート2>
▼<吉田所長に率直に現状を聞いた>
 「1~3号機まで原子炉の状況は安定してきた。2号機の汚染度が高い排水をどうするかに
 ついても、集中ラドに送る作業を始めており、落ち着きを取り戻してきている。
▼<工程表によれば来年1月までに冷温停止させる目標があるが、いかがか?>
 「発電所長の範囲で出来ることと、もっと知恵を出して、オールジャパンもしくは
 世界中の知恵の部分がある。我々の出来る範囲は一生懸命やる。そこに色んな
 サポートをして頂くことで初めて成立する工程だと思う。支援をお願いしたい。」
▼第一原発は海にとても近いが、津波の威力がいかに強かったか...。
 水素爆発を起こす前の原発は、構造物としては津波にはよく耐えた方だと思う。
 津波後の対応をしっかりやっていれば、このような災害にはなっていなかった。
 この点については所長も同じ認識で、人災であるという意識をちゃんと持っている。
▼所長:「現場を見ないで色んなことを言わないでほしい」
▼東電本店・保安院とのTV会議で、「やってらんねえよ!」と所長が怒鳴ったことは事実。
 『現場も見ないで机の上だけで考えてゴチャゴチャ言ってくるな。
 そんなに言うならなぜ現場に来ないんだ?』という怒からあの発言があった。
▼所長:「次に同程度の地震・津波が来ることは、致命的だと思っている」
 「津波を食い止めるための防波堤が必要。すでに計画して、資材の調達などをしている。」
▼現場を見ない保安院や東電本店は「土のうを積めばいい」「了解や調整が必要で時間がかかる」
 などと言う。だから『やってらんねえ!』という発言があった。
▼国民の力で、世論の力で、現場を信用してもらえないか。
 現場に対する信頼を取り戻すため、取材をしてもらった。
▼<今、最大の問題は何か?>所長:「5・6号機です」
 5・6号機の土壌には地下水が湧き出ていて、1日に1メートル水位が上がっている。
 普段は海に捨てているが、事故後、廃棄物処理法どうのこうので政府が許可しない。
 放っておくと、現在安定していても水位が上がればどうなるか分からない。
 現場の最高責任者が流してもいいと言っているのだから、なぜそれを信じないのか?
▼現場には20代の若い人から定年を過ぎた人までいて、信念があって落ち着いている。
▼Jヴィレッジから原発構内へ行って戻ってくるまで、線量は143マイクロシーベルトだった。
▼夜になって所長から携帯に電話があった「青山さんこれから一緒に頑張りましょう!」と。
 彼は自分の地位のためにはやっていない。皆さん、希望を持ちましょう!

2011年4月27日水曜日

最近の武田邦彦教授のブログより

緊急の訴え いわき市の市長さんへ、あなたは神ですか?


なぜ、市長は「いやがる子供に強制的に、イヤなものを食べさせる」ことができるのですか?こんな簡単な事がなぜ判らないのですか?
いわき市の給食に福島産の牛乳と食材が使われると聞きました。
その理由としていわき市の市長さんは、「福島産の牛乳や食材は危険だという風評を払拭するため」と言われたようです。

質問に答えてください。市長は神ではありません。
前提は「給食に出されたら子供はどうしてもそれを食べなければならない、選ぶことができない」ということで、それがポイントです.

1. 福島の放射性物質は、なぜウシやホウレンソウを避けて落ちるのですか? 規制値以下でも汚染はされているのです。
2. 今、いわき市の子供達は少しでも被曝量を減らさなければならない時期です.その時期になぜ子供達の被曝量を増やそうとされるのですか? 1年間の被曝量を1ミリ以下にできますか?
3. 福島産の牛乳やホウレンソウが危険であるというのは科学的事実で、子供に食べさせても安全だというのが風評です. なぜ、大人の失敗を子供達に贖わせるのですか?
4. 日本の「法律」では1年に1ミリ以上の被ばくをさせることは禁止されていることをご存じですか?
5. 大人より地面に近いところで呼吸をする子供達の方がより多くの被ばくをすることをご存じですか?
6. その人の体に悪い影響をすることを「逃げられない人に強制する」ことはできないことをご存じですか?

すぐ、止めてください。

ここに2つの野菜があるとします。一つが「放射性物質は付いているが規制値以下の野菜」と、もう一つが「産地が遠くて汚染されていない野菜」です。
子供をもつ母親は迷うことなく汚染されていない野菜を買うでしょう. それなのに、汚染された野菜を給食にだすということは「絶対に子供に食べさせたくない親に強要することになる」ことが判りませんか?
そんな神様のような権利は市長でも首相でも持っていません。
放射性物質で汚染されている野菜を我が子に食べさせるのはイヤだと思う親の気持ちは間違っているかも知れませんが、だからといって市長の思想を強制することはできません.
市長が判断できることではないので、止めてください。放射線は怖くないという考えがあっても良いのですが、怖いという人になぜ強制するのですか。
すでに日本はそんな野蛮な国ではなく、個人のイヤなことを強制できる国ではないのです。

(平成23年4月26日 午後9時 執筆)


原発七不思議 神になった専門家

日本には日本人を放射線の害から守る「法律」というものがあります。それは長く国民を伝染病から守ってきた「伝染病予防法(現感染症法)」などと同じように大切な法律です. 
いざ、伝染病が流行した時に、医師という専門家が「こんなに患者が多いのじゃ大変だ」という理由で「伝染病はたいした事はない、伝染病予防法は守らなくても良い」と言えるのでしょうか?
・・・・・・・・・
放射線については、各省庁でそれぞれの法令ができていますが、たとえば、厚生労働省の「電離放射線障害防止規則」というのは、昭和47年に制定されて、今年になっても1月14日に改訂されています。
このような法律は「被ばくと健康に関する国際勧告」に基づいて、国内で「放射線と健康の専門家」が、「それぞれの関係省庁」で検討し、国内の法律や規則を改定して、今に至っています.
日本国民を放射線の害から守るのですから、あらゆる知恵を動員して作られています.
そこには、放射線の「業務」を行うところについて、明確に次のように書かれています(たとえば第3条:管理区域)。

1.放射線量=外部+内部、

2. 3ヶ月で1.3ミリシーベルトを越える怖れがある場合、かならず標識で明示する、

読者の方の中には、専門家が100ミリと言ったり、政府が20ミリで規制したりするので、私に「武田の言う1ミリとか1.3ミリという根拠は何か!勝手なことを言うな!」という人もいるけれど、騙されているだけです.
「1年1ミリ」は武田説でもなんでもなく、国際勧告と国内法で定められている数値です(1年1ミリは人、3ヶ月1.3ミリは場所で実質的な内容は同じ。)
なにしろ、国際勧告や国内法で「日本人の健康」を決めるのですから、膨大な研究データやチェルノブイリなどの詳細な報告に基づいて決めていることです。だから私はその根拠を特に示すことを止めています。
普通の人が膨大な資料を見て、今更「1ミリは適当か」を判断しようとしても、2,3年はかかるからです.だからこそ、「専門家」が何10回も検討を重ねて、法律で定めているのです。
・・・・・・・・・
ところが、3月12日、福島原発が破壊した途端、専門家は神となり、公務員は法律を捨てました。今では、彼らは必死で「日本に法律の規定がある」ことを隠そうとしています.
枝野官房長官はうっかり「一般人の限度は1年間1ミリだ」と発言しましたが、これが唯一かも知れません。本来は子供の健康を守るはずの文科省も「法律には一切触れないお触れ」を出しています.
人の健康、それも強制的なこと(学校に通うなど)に適応するのに、1ミリという法律を隠して、自分が100ミリと思うから、20ミリでなければ自分の仕事に具合が悪いからという理由で「人」は「他人の運命を勝手に決める権利」はないのです。
・・・・・・・・・
専門家は神になったのです。
「1000人で5人ぐらいガンが増えても問題は無い」とある専門家は言いました。それは雑談なら良いですが、強制力(仕事やお金、学校、食材などの全て)を伴って自治体も神となりました.
人間は「神」になってはいけません。
事故が起こって現実に被ばくしている人がでている最中ですから、「新たに検討する時間」は与えられていません。
・・・・・・・・・
専門家は神になってはいけない、
NHKは神になってはいけない、
医師は神ではない、
政府は法律と法の精神を捨ててはいけない、
文科省は児童に20ミリを強制できない、
いかに政府でも人の運命に拘わることを神の代わりに決めることはできない、
誰もが、「1年1ミリが適切か」を判断してはいけない。
誰もが、「1年1ミリ」以外の数値を言ってはいけない。
・・・・・・・・・
私たちが長い間かけて、研究と経験を積んで決めてきた「これで健康を守ろう」という数値を今、ご都合主義で変えてはいけない。
変えなくても被ばくを避けることはできる。一刻も早く1年1ミリを守ると宣言して、福島とその近県の人の命を守らなければならない。

今からでも遅くない。政府も市長も、医師も専門家も、神から降りてください。

100ミリと1ミリでは、約5000人のガン患者が発生すると予想されます(国際的合意に基づく数値、武田説ではない). 
だから、「100ミリで良い」と言いつづける専門家・医師は「私財」をなげうって、患者さんの救済に当たって欲しい.
20ミリと1ミリでは、約1000人の児童・生徒が被ばくでガンになる. 文科省で20ミリの決定に関与した役人は、その責任を「私財」で贖うべきである.


(平成23年4月25日 午前7時 執筆)

武田邦彦氏HP→http://takedanet.com/

【原発事故】10年後の日本 2021年(1)

1/2【原発事故】10年後の日本 2021年(1)



2/2【原発事故】10年後の日本 2021年(2)



【原発事故】放射能 微量汚染地域の落とし穴

2011年4月26日火曜日

福島第一原発事故 小出裕章

福島第一原発事故 小出裕章 2011.4.25




福島第一原発事故 小出裕章 2011.4.21

ニュース解説 眼 4/6(水) 電力会社と知識人



そのクズ発言をした時の朝まで生テレビ





「原発事故に関する宣伝責任へのお詫び 勝間和代
今回の福島第一原子力発電所の事故に関し、電力会社(中部電力)のCMに出演したものとして、また、電気事業連合会後援のラジオ番組に出演していたものとして、宣伝責任あ­る人間として、まずはみなさまの原子力に対する重大な不安への理解、および配慮が足らなかったことについて、そして、電力会社及び政府のエネルギー政策上のコンプライアン­ス課題を正しく認識できていなかったことについて、心からお詫びを申し上げます。

真っ先に反省をさせていただきたいことは、みなさんにご不安、ご心配をおかけしている事に対するお詫びです。私が、事故後のコメントにおいて、過去のデータや科学的根拠ば­かりを強調したあまり、多くの方々が感じている将来への不安や精神的なダメージやに対する配慮を欠くコメントをしてしまったこと、また、不愉快と思われる発言を行ったこと­について、重ねて深くお詫び申し上げます。

これまで、単なる事実としてのデータの積み上げだけではなく、その事故を受けたときに健康被害が出る可能性や、風評被害が出る可能性、あるいは精神的なショック全体におけ­る心理的なダメージを十分に推し量ることができなかったと感じ、反省をしております。人によって感受性の違いがある、なしではなく、「そう感じている人が多く、不安になっ­ている」という事実こそが、過去データよりも重要であり、その点を十分に理解できておりませんでした。

今後の発言においては、心理面、及び将来リスクの点を十分に理解の上、コメントを行っていく所存です。」

ニュース解説 眼 4/7(木) 電力会社とメディア

2011年4月25日月曜日

がんばらないで...。

 僭越ながら、中年ハジ公のオリジナルソングでござる。興味のある方は曲名をクリックして聴いてくだされ。

「がんばらないで...。」(2009/06) 作詞・作曲・歌/中年ハジ公
     
     何をやってもうまくいかないとき  
     はいつくばってもがいてるとき
     笑おうとしても笑えないとき
     自分だけが違う世界みたいなとき

     少しだけ力をぬいて 
     空を見上げてごらん
     たとえ今日が雨の日でも 
     止まない雨はないんだから

     頑張らなくていいんだよ  
     君は君のままでいい
     泣きたいときは泣けばいい 
     涙かれるまでなけばいい


     生きてることがつらいと思うとき 
     前に進めずに泣きべそかいてるとき
     生きてるだけで通る道だから  
     誰かが君を見守っているから

     少しだけ勇気をだして 
     その手を差し出してごらん
     たとえ今はずぶぬれでも 
     誰かが傘をかざしてくれるから

     頑張らなくていいんだよ 
     君は君のままでいい
     泣きたいときは泣けばいい 
     涙かれるまでなけばいい

     頑張らなくていいんだよ 
     僕は僕のままでいる
     泣きたいときは泣けばいい 
     涙かれるまで泣けばいい

     明日はきっと 晴れるから 


「元気になろう」(1995/06) 作詞・作曲・歌/中年ハジ公

     いつか僕よりも大人になってくね  
     大切なこととかいろいろ覚えて
     つらい夜がきても 泣きたい時でも 
     僕はいつも見てるよ 遠くで守ってる

     一人きりで見る星は いつも涙にくすんでても
     同じ星を誰か見てる 同じ時に (だから)
     
     元気になろう 明日からは 自分のために
     元気になろう 昨日に戻って 一から始めよう

     
     僕はいつでも君が 心からいとおしく
     どんなことがあっても 全てを許せる

     笑っている時とか 怒ってる時とが
     生きていることとか 悩んでることとか

     一人きりで見る空を いつか二人で見れるように
     同じ空を僕も見てる 同じ時に (だから)
     
     元気になろう 明日からは 少し我慢して
     元気になろう 今夜泣いて 全て忘れよう
     元気になれる 明日からの 自分のために
     元気で僕もいるから どんなに離れても

なぜ警告を続けるのか~京大原子炉研究所"異端"の研究者たち~

2008年10月放送 京大原子炉研究所 小出裕章氏 今中哲二氏 他
これを放送した毎­日放送は、関西電力からCMを引き揚げられ、安全教育を強要され­たそうです。



なぜ警告を続けるのか~京大異端児2/4
なぜ警告を続けるのか~京大異端児3/4
なぜ警告を続けるのか~京大異端児4/4

2011年4月24日日曜日

大島堅一氏:「原発は安い」は本当か

第523回 マル激トーク・オン・ディマンド (2011年04月23日)

完全版はこちらから→ビデオニュースドットコム http://www.videonews.com/

「明日へ行く。」 Earthquake Revive LIVE at Bamboocafe

 4月22日金曜日に、つくば市のバンブーカフェでチャリティーライブを開催しました。私とMOtSSAN(もっさん)が弾き語り、日本で数少ない女性ウード奏者の荻野仁子さんがウードを演奏しました。
 30名近いお客様に集まっていただき、最後には昔のフォークソングをお客様とみんなで大合唱となり、大変盛り上がりました。
 今回が一回目ですが、このテーマで義援金を募りつつ、毎月定期的に開催します。来月は5月20日(金)午後7時半からとなります。
 音楽にこだわらず詩の朗読やマジック、落語など、色々なジャンルのパフォーマンスを楽しんでいただけるように企画していく予定ですが、予定は未定ですので当日まで誰が何をやるかはハッキリしない事が多いと思いますので、詳しくはバンブーカフェに問い合わせてください。確実に決まっている場合は事前に告知します。また、次回からはユーストリームでのライブ配信もする予定です。
 目的は東日本大震災の義援金募金ですが、今回は赤十字社ではなく、特にお隣の県である福島県の災害対策本部宛の義援金として、限定させていただいております。毎月集計して、このブログやバンブーカフェのブログ等で報告いたします。興味のある方は是非お越しください。
ノーチャージです。



http://www.bamboocafe.info/

bamboocafemail@yahoo.co.jp

荻野仁子さんブログ→http://ogioigo.web.fc2.com/index.html

MOtSSAN(もっさん)ブログ→http://ameblo.jp/emcjee/

今日の原発反対デモ

 日本のメディアは、海外での原発反対デモの様子はニュースで報道しますが、日本でのデモの様子はほとんど報道されません。現場に取材のカメラは入っているのに、なぜ報道されないのでしょうか。
 さっきも、昨日行われたフランスと韓国での大規模な原発反対デモがニュースで流れていました。
 今、日本でも各地でデモが行われています。これは大手メディアでは報道されない、今日の東京でのデモの様子です。


Free TV Show from Ustream

愛川欽也パックインジャーナル4/23(土)「原発事故工程表は大丈夫か」1/2

投稿者: chorochannel | 作成日: 2011/04/22

【今週の出演者】(敬称略)
山田厚史(AERAシニアライター)
今井 一(ジャーナリスト)
二木啓孝(ジャーナリスト)
池田香代子(ドイツ文学者)
横尾和博(社会評論家)

【電話出演】
小出裕章(京都大学助教・京大原子炉実験所)



愛川欽也パックインジャーナル4/23(土)「原発事故工程表は大丈夫か」2/2

愛川欽也パックインジャーナル4/23(土)「原発事故20キロ以内封鎖」1/3
愛川欽也パックインジャーナル4/23(土)「原発事故20キロ以内封鎖」2/3
愛川欽也パックインジャーナル4/23(土)「原発事故20キロ以内封鎖」3/3

愛川欽也パックインジャーナル4/23(土)菅総理「復興と増税に燃える」

2011年4月23日土曜日

長渕剛  復興




ニュースの深層 2011.4.19(1/4) 東日本大震災からの復興・補償をどうするか

ニュースの深層 2011.4.19(1/4) 東日本大震災からの復興・補償をどうするか




ニュースの深層 2011.4.19(2/4) 東日本大震災からの復興・補償をどうするか
ニュースの深層 2011.4.19(3/4) 東日本大震災からの復興・補償をどうするか
ニュースの深層 2011.4.19(4/4) 東日本大震災からの復興・補償をどうするか

原発 緊急情報(60) 現在の問題とコメント~中部大学教授 武田邦彦氏 2011/04/22~

1. 20ミリシーベルトの衝撃
ICRPや日本の法律で決まっていた、年間1ミリシーベルトという制限は、「世界の誰でも、安心して転勤したり、旅行したりできる。世界のどこの食材でも安心して食べることができる。世界の工業製品も汚染されていない」という意味をもつ数値ですが、それを20ミリシーベルトにしたから、日本は「汚れた国」になりました。
遠く、北海道も九州も20ミリですから、日本に観光客が来なくなり、日本製品が輸入制限を受けるのは仕方ありません。
日本は国際的に見れば20倍、汚れた国です.国際的評判を取り戻し環境客に安心して来ていただくためにも、日本人の健康のためにも早く1ミリに戻したいものです。


2. 文科省のトリック
読者からの情報で、文科省の測定しているものは「外部だけ」ということがわかりました。また計算式は室内にいるときに40%の被ばく率であることもわかりました。
現在の段階では木造の室内は外部と変わりませんので、文科省の計算(1時間3.8マイクロまで良いという計算)、
(3.8マイクロ×8+1.52×16)×365=20マイクロ
はあまりに子供に可哀想で、
0.57マイクロ×24×365=(10/2)マイクロ
に変えなければいけません(原子力安全委員会は子供は10マイクロと行っていますので、文科省に権限無し。また、10を2で割っているのは文科省の数字が外部だけだから)0.57を越えたら、教育委員会は登校させない方が良いと思います.これでも規制値の5倍です。
今のところ、外部=内部 として2倍にしていますが、これから長期になるので、ヨウ素やセシウムの濃度から正確に出していくことになると思います。


3. 放射性物質を避けるのは大げさでも過保護でもありません!
回りがあまり注意していないのに自分だけ、ということで疎外感を持たれている方もおられますが、初期にできるだけ被ばくを避けるのは重要で、しかも政府の発表が少しずつ危険側になっていて、さらに放射線の測定が少なめにでていることもあり、あまり気にせずに少しの間、注意をした方が良いでしょう。
少しでも汚染された食材を子供に与えたくないというのは、ごく普通の母です.ついこの前(原発事故前)まで、今「放射線は安全だ」と行っている、当のその人が「放射線は少しでも危ない」と良い、ICRPの委員だったのです.
原発事故が起こったら、日本人の放射線の耐性が高くなるなどあり得ません.でも、これだけ政府や専門家が間違っている時には、あまり人に呼びかけず、ご自分はご自分のお子さんを守ることをお薦めします。


4. 道路は危険
道路の放射線が高いのは、多くの方からのご連絡でハッキリしています.お子さんをあまり道路を歩かせないように、また道路工事なども土煙があがるので、危険です.
あるお母さんが娘さんのところで測ってきたデータを送っていただきましたが、やはり4階など高いところは放射線が減っているようです.
また、国の測定値は常に2分の1ぐらいなので、それもある程度頭に入れてください。私の計算式はそれも入っていますので、大丈夫です.


5. SPEEDIをかくしたこと
税金を約200億円使い、原発に事故があった時に放射性物質の流れを計算するSPEEDIが事故当時から計算していて、1ヶ月で2000枚の計算結果があったのに、2まいだけ発表した。
理由は、内閣官房の副官房長官の命令と言われるが、原子力安全委員会は首相直属で、首相の「隠せ!」という命令があったことになる。
「菅首相。何も隠すような命令は出していないと行っておられましたが?」


6. 福島から遠い人へ
現在の放射線の動きから見ると、静岡、山梨、新潟、山形県北西部、秋田、岩手、青森、北海道とそれより福島県から遠いところは「安全地帯」です。
被ばくの原因の4つ、(空間、体内、水、食材)のうち、遠い人は「食材」だけ注意してあとは大丈夫です.
理由は食材だけは福島(東部)のものを食べれば「福島に行ったと同じ」になるからです。水は近くに水源がありますから、少なくとも、箱根、小仏、碓井峠、清水トンネル・・・などを越えると水はそこが分水嶺ですから、遠くに行きません。
遠い人もあまり近くの人に呼びかけず、自分のご家族を守ってください。当面、福島近県の農産物と関東から宮城沖までの小魚は避けることです。中型大型の魚に出てくるのはもう少し後になります.


7. 母乳のヨウ素について
言いにくいのですが、ショックは受けないでください。
母乳に放射性ヨウ素がでるのは、お母さんがマスクをしないで呼吸するからです.人間は呼吸をしないと生きていけないのですが、その時、体内に放射性物質が入り、それが母乳にでます。放射線の強さが自然放射線より高いということは、自分の目の前に小さなチリが浮いているという事ですから、それを吸ってしまうのです。
だから、当然のことで、放射線の高い地域では、お母さんは母乳をやる限りマスクが必要です.
つまり、赤ちゃんが被ばくする量は同じ場所にいるお母さんと同じですから、放射線の量が安全なところはお母さんも赤ちゃんも安全です.「問題がない」ということはありませんが、「赤ちゃんがお母さんと同じ程度、被ばくをする」ということですが、赤ちゃんは呼吸で体内に入り、お母さんから母乳でお母さんが呼吸で体内に入った放射性物質をもらいますから、ちょっと注意が必要でしょう。
計算としてはお母さんの係数(空気、吸い込み、水、食材)の内、赤ちゃんの食材の係数を0,2ぐらい足す必要があると思います.


8. 柏の放射線について
柏の東大の測定値が高い問題は測定の問題です.
放射線は場所によってかなり違います.それも含めて「1ミリシーベルト」が決まっています。つまり、人間はいろいろなところに行きますし、体調も違うし・・・ということで、若干の余裕をとって1ミリとしています。
放射線量は場所によって差が大きいので、ある程度の差はあります。やや高めの値を取っておくのが良いと思います。
ちなみに、私の示している計算は、「公的な値を使う.それは低めだ」ということを含んで、やや係数を高くしてあります.


9. 土の除染は今がチャンス
チェルノブイリのデータでは、セシウムは1年に1センチしみこみます.また水溶性のものもあるので、日本では梅雨になると深くしみこむと考えられます。
東電の工程表を見ると、原発からの放射性物質はかなり減ってきますので、今がチャンスです.除染の対象はセシウムに絞るのがよく、現在ではまだ40日ぐらいしか経っていないので、土が動いていないところは表面の5ミリから1センチを除去し、それをポリ袋に入れてしばらくは隅の方に入れておき、後に自治体が引き取ってくれるようになったら出すのが良いでしょう。セシウムは「カリウム」と似ていますが、原子炉からでるときに高熱に曝されていますし、土の中で有機物と反応して溶けにくくなることもあります。
そこで感覚としては、「水に溶けやすいものと、細かい粒状のものが混じっている」という感じが良いでしょう.またグラウンドなどでは表面をトンボで薄く取ることがまず必要です.


10. 東京湾は大丈夫と思いますが・・・
連休が近づき、お子さんを東京湾などで潮干狩りなどをさせたいと思っておられるお母さんも多いのではないかと思います.ギリギリ大丈夫かなという感じです.
すでに、3月に海水に漏れた放射性物質は黒潮の反流で南に下がっていると思われますが、銚子の付近から折り返しているのか、それともそのまま細く南下しているのは、まだデータがありません。
時期的には東京湾には来ていないと考えられます.


(平成23年4月22日 午前10時 執筆)


武田邦彦氏HPより転載 http://takedanet.com/

2011年4月22日金曜日

スティーヴィー・ワンダー / 日本へのメッセージ



投稿者: universalmusicjapan | 作成日: 2011/04/17

(日本語訳)
皆様こんにちは、スティーヴィー・ワンダーです。

私は、今まで日本を訪れるたびに、日出ずる国の温かみを感じてきました。そして、日本で音楽を演奏するたびに、いつも日本の方々­から溢れるような愛情と敬意をいただきま­した。
私は今、日本の直面している途方もなく大きな難題について考えます。しかし心には痛みを感じながらも、日本の将来には大きな希望­を持っています。

特に国連親善大使としては、障害をもつ方やお年寄りの方に、私が応援しているということをお伝えしたい。これまでにも日本がそう­してきたように、日本の力と忍耐強さは、­地震と津波の影響を乗り越えるということを私は信じています。本当に、日本人の方々の勇­気と品位には心を打たれます。今、世界中の人々が、祈りと希望、そして、夢を日本­の方々に託しています。最も礼儀正しく、美しい­国の方々へ。
私は、あなた方と共にいます。あなた方を愛しているから。

http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/stevie_wonder/index.html

2011年4月21日木曜日

ナターシャ・グジー~チェルノブイリとヒロシマ~




Nataliya Gudziy is a Singer & Bandura Player from Ukraine.Now,she stays & sings in Japan.
User "jpfrlinguaphile" give us translation of Nataliya's talk.Please see also comment of "Saigon256".Thank you for your great contribution, jpfrlinguaphile & Saigon256!!

Translation: Over 60 years ago on this day, August 6 a tragedy occurred in Hiroshima. Like the tragedy that occurred in Hiroshima and Nagasaki, the tragedy which struck in Chernobyl over 20 years ago is still not over. The nuclear power plant at Chernobyl experienced a meltdown 22 years ago.

I was 6 years old at the time. Since my father worked at the plant, all of us family lived a mere 3.5 km from the plant. The accident happened in the middle of the night so most people were unaware that anything serious had occurred. For that reason, life went on as normal the following day. Children went to school and mothers took their young children out to play outside the whole day. As a result, they were exposed all day to invisible radiation.

We werent informed of the accident until the next day. We were told not to worry as it was not a serious accident, but that to be on the safe side, evacuate. No need to take your suitcases, we were told, just evacuate the city for 3 days. So we did as we were told and left the city without packing our bags. Nonetheless, we didnt return in 3 days, a month, or 20 years.

The forests we children had played in every day as well as the houses full of memories were destroyed by the radiation and buried in the dirt. Today nothing remains. What was once a vibrant city is now dead. We didnt just lose our beautiful hometown in that horrific accident, but many people also died. Many of my friends have died. Just kids at the time, many of us have grown up, married, and have kids of our own, some of whose health has been adversely affected.

Mankind has forgotten and is making the same mistakes over again. Dont forget these tragedies. Dont make the same mistakes. With this hope in mind, I will sing this lovely and meaningful song for you. "Itsumo, nando-demo(Always With Me)"

Transcription of the lyrics → http://www.nausicaa.net/miyazaki/sen/song.html

福島第一原発:極限状況の最前線で苦闘する原発労働者

福島第一原発:極限状況の最前線で苦闘する原発労働者(1)




福島第一原発:極限状況の最前線で苦闘する原発労働者(2)
福島第一原発:極限状況の最前線で苦闘する原発労働者(3)
福島第一原発:極限状況の最前線で苦闘する原発労働者(4)

福島第一原発事故:小出裕章氏

福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.20




福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.19

武田邦彦氏 今すぐこれをやれば福島は復活する 20110417

たかじんサイトより転載
http://ex-iinkai.com/free/detail35.html




4月4日にたかじんサイトから転載した武田邦彦教授の動画「原子力保安院の大ウソ暴露!(関東エリア未放送) 」は、再度削除されてしまいました。

放射被害の影響はおよそ10年後~田中優氏講演~

1/5『ただちに?健康に影響ないレベル』放射被害の影響はおよそ10年後



2/5『ただちに?健康に影響ないレベル』放射被害の影響はおよそ10年後
3/5『ただちに?健康に影響ないレベル』放射被害の影響はおよそ10年後
4/5『ただちに?健康に影響ないレベル』放射被害の影響はおよそ10年後
5/5『ただちに?健康に影響ないレベル』放射被害の影響はおよそ10年後


田中優さん講演  放射能対策 2011/4/14



田中 優 氏 プロフィール
1957年東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合」 理事長、「日本国際ボランティアセンター」「足温ネット」理事、「ap bank」監事、「一般社団 天然住宅」共同代表を務める。現在、立教大学大学院、和光大学大学院、大東文化大学の非常勤講師。 著書(共著含む)に『環境破壊のメカニズム』『日本の電気料はなぜ高い』『どうして郵貯がいけないの』(以上、北斗出版)、『非戦』(幻冬社)、『Eco・エコ省エネゲーム』『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方』『戦争をしなくてすむ世界をつくる30の方法』『世界から貧しさをなくす30の方法』(以上、合同出版)、『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』(岩波書店)『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』(扶桑社新書)『おカネで世界を変える30の方法』『天然住宅から社会を変える30の方法』(合同出版)『今すぐ考えよう地球温暖化! 1~3』(岩崎書店、子ども向け)『おカネが変われば世界が変わる』(コモンズ)『環境教育 善意の落とし穴』(大月書店)『ヤマダ電機で電気自動車(クルマ)を買おう』(ランダムハウス)『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』(河出書房新社)他多数。

ブログ:田中優の'持続する志'http://tanakayu.blogspot.com/

NNNドキュメント'06 核の精算 さまよう高レベル放射性廃棄物

1/2 放射能汚染と奇病



2/2 放射能汚染と奇病

2011年4月20日水曜日

放射線量について

 今現在もまだ、事故を起こした福島原発は大気中に放射能を放出していて、今後もいつ止まるのかわかっていません。
 私たちは放射能を怖がるのではなく、これからはその事実を受け止めて、出来るだけ正確に自分たちが受けている放射線量を計算して行動する必要があると思います。
 日本の国際放射線防護委員会は3月に、今までの年間被曝許容量の基準を1から20ミリシーベルトに上げると言う、馬鹿げた声明を出していますが、IAEAの国際基準が年間の許容量の上限を1ミリシーベルトとしているので、これを基準に計算するべきだと思います。
 放射線量は各自治体で計測してHP上に掲載しているところもありますが、「放射線量 ○○市」で検索すると、大学や各研究所、民間団体や民間企業などでも計測値を公表しているところがありますので、その数値を参考にすると良いと思います。

←IAEA の被曝上限基準値

 私の家の近くにある研究所では、HPでリアルタイムの線量を掲載しているので、その数値から割り出すことができます。

 それによると、今日現在の線量は
0.14 (μSv/h)
となっています。(原発事故前は0.07~0.09でした) 
 これは一時間当たりの平均線量ですので、年間被爆量を計算すると、
0.14×24(時間)×365(日)となり、=1226.4μSv/h(マイクロシーベルト)=1.23mSv(ミリシーベルト)であることがわかります。つまり、年間許容量の1mSv以上になりますが、これはこの計測場所に一年間いた場合の線量ですから、建物の中や風向きの違う場所に行けば変わります。また、原発事故は3月11日なので今日で33日ですから、今日時点の積算線量は 0.14×24×33=110.9μSv であり、これに3月15,16日頃の線量の多かった日の分をたしても、まだ慌てるような数値ではありません。
 この線量は原発から流れてくる空気中のミストであり、ヨウ素とセシウムであるとされていて、猛毒のプルトニウムやストロンチウムは比重が重いので、遠くまで飛んでくることはありません。
 ここで大事なのは、現時点の被爆量では問題ないとしても、幼児や妊婦はこの数値の半分が許容量と考えることと、原発でもしまた何かあれば、風向きによって線量が高くなる可能性があるということです。(ちなみに日本平均の一人当たり年間自然放射線量は1.48ミリシーベルトですが、国際基準の1ミリシーベルトには自然放射線量は含まれていませんので、1.48を加算する必要はありません。) 逆にいえば、このまま収束してくれて線量が下がってくれば問題はないということです。また、現時点で積算線量が 0.5ミリシーベルト(500マイクロシーベルト)以上であれば、3歳以下のお子さんや妊婦の方は、線量の低い土地に一時避難した方が良いかもしれません
 以下の動画はyoutubeにアップされていた、4月6日世田谷区の屋上でのガイガーカウンターの計測ですが、世田谷区での計測線量が低くても、屋上や屋外の地面には放射性物質が積もっていると考えられます。ただ、これもずっと外にいるわけではないことを考えると、今すぐに逃げ出す必要はないのではないかと思います。ただし、ヨウ素で8日、セシウムが30年という半減期を考えると、物質の種類によっては今後も注意していなければいけないとも思います。



 以上のことは、つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(旧高エネ研)の研究員の知人の話と、私が本やネットで調べて得た情報ですので、鵜呑みにする必要は全くありませんが、私はこれを元に、今後家族をどうしたらよいか考える参考値にしていこうと思っています。
 食品に関することは、私にもまだ理解できていないことが多いのでここには書きませんが、現時点では出来るだけ子供たちには水道水を飲ませないようにしています。(ちなみに先日ウォーターサーバーを注文しましたが、どのメーカーも1、2ヶ月待ちだそうです。)また、武田邦彦教授が言うように、現時点で宮城から千葉近海の小魚は、少なくとも子供たちには控えるようにしています。茨城や福島の野菜は一部出荷制限されていますが、私と妻は「そんなの関係ねえ」と言って食べていますし、実家で作っている野菜もかまわずに食べています。
 これはあくまでも私の私感ですが、これまで大人が原発を認めてきたのだから、大人は食べ物が汚染されていようがどんどん食べるべきで、原発の怖さを教えられずに知らずにいた子供たちに、これから何十年かかるかわからない原発事故の後始末をしなければならない子供たちに、その責任を負わせるのはあまりにも卑怯ではないかと思うのです。
 とにかく、あまり神経質になる必要はありませんが、現況をできるだけ客観的にみて、理解したうえで冷静に行動すれば良いのではないかと思います。

 私がこのブログで何度か掲載した、武田邦彦先生が一番解りやすく解説していて、しかも今後どうすればよいかも明確に示してくれていると思いますので、不安のある方は武田先生のHPからメールで問い合わせてみると良いかもしれません。直接返事をいただけなくても、昨日掲載したQ&Aのような形で答えてくれると思います。

武田邦彦先生のHPはこちら→http://takedanet.com/

2011-04-11東日本大震災後のTVタックル(その1)



2011-04-11東日本大震災後のTVタックル(その2)
2011-04-11東日本大震災後のTVタックル(その3)
2011-04-11東日本大震災後のTVタックル(その4)


福一原発:原子力行政3組織の不可解
武田邦彦「保安員が今更どうでもいい」
2011.03.30-1_ワイドスクランブル_武田邦彦vs大学教授2名_激論!原発汚染水対策
2011.03.30-2_ワイドスクランブル_武田邦彦vs大学教授2名_激論!原発汚染水対策
2011.03.30-3_ワイドスクランブル_武田邦彦vs大学教授2名_激論!原発汚染水対策

2011年4月19日火曜日

武田邦彦氏のホームページよりQ&A

武田邦彦氏のHPhttp://takedanet.com/


最近、時間がとれずメールのご返事ができません。ご質問の多いものをブログでお答えします。(Qはご質問、Aは回答です)


Q.
今3か月の妊婦です。上の子は地元に疎開させました。住んでいるところは、計算すると1年間に2.6ミリシーベルト、3か月だと0.6ミリシーベルトになりました。

A.
難しい判断ですが、放射線は1ヶ月で10分の1になりますから生活上可能であれば、5月の連休後まで疎開されるのをおすすめします。4月の13日で1ヶ月程度になりますが、今回の場合、まだ少しずつ放射線が出ているので5月の連休あけぐらいまでは気をつけなければならないと思います。今のところにおられるとからといって必ず障害が出るわけではありませんが、ここ1ヶ月だけが危険だと思います


Q.
まだ、数週間、危機を脱出するまでにはかかりそうです。埼玉県民は、どうしたらいいでしょうか?都民と埼玉は同じと考えていいのでしょうか?

A.
福島原発が破滅的状態になる可能性は非常に少なくなりました。危険な状態の可能性は20分の1ぐらいしかないと思います。いざという時のために、水を用意しておくとか貯金通帳をまとめておくということはいりますが、現在の埼玉県では注意して生活すれば問題がないと思います。


Q.
会津若松は大丈夫でしょうか。水についても特に情報も入ってこず、来週からは幼稚園も始まりますし、幼稚園が始まればもちろん外での運動もごく普通にあると思います。

A.
ちょうど放射線に感受性の高い年齢のお子さんを持ちでご心配と思いますが、風が東からこないので会津若松はほとんど汚染が進んでいません。ただ放射線の多い福島県内なので全体的に対策が少し遅れがちなっています。そこにお住まいになって大丈夫ですが、食材をお買いなる時に注意されたらいいと思います。


Q.
福島原発が放出する放射線量について、全く問題なく、更には、この放射線量は低線量率放射線であり、むしろ、身体に良く、病状が快方に向かうという研究者がおられます

A.
日本の自然放射線は年間に1.5ミリシーベルトです(報道されている2.4ミリシーベルトは世界平均で日本ではありません)。赤道に住む人達の肌が黒い(紫外線障害防止)ようにわたくしたちは昔から住んでいる環境に最も適した形に変わっています。日本人の場合には、放射線が0よりも1.5ミリシーベルトの方が健康であると考えられています。しかし人工的な放射線がプラスされる場合、通常の人の場合には、5ミリシーベルトから10ミリシーベルトまで大丈夫なのですが、赤ちゃんや免疫が少し弱い人等がおられますので、安全を見て世界的な基準が低くなっています. 1ミリシーベルトというのは、自然放射能の1.5を加えた合計で2.5という意味です。
1.5まではその研究者の言われる通りなのですが、それ以上の放射線は一般的には体が悪いとされています(国際的にも国内勧告でも)。私も事故が起こってから急に「放射線は安全だ」という研究者を信じたいのですが、もし間違っていたら取り返しがつかないので、今までの規制で進むのが良いと思っています。


Q.
1年分の内部被爆を1日で受けるのと平均して1年受けるのでは、数値としては1年間で受ける被爆量は同じですが、身体に起こると予想される事も同じなのでしょうか?

A.
放射線による損傷は、おもに遺伝子等の損傷なので、これを修復するのは体の中の免疫反応しかありません。一度被爆すると、しばらくそれを直そうとします。日焼けと同じですが、若い女性が1日、海水浴で日焼けしますとチミンダイマーというのを経て8,000個ぐらいの皮膚がんが残ると言われています。若い内はそれを完全に直せますので皮膚がんにならないわけです。これと同じようなことですから一概に言えないのですが、休む期間がいるという鉄則があります。連続的に浴びないというのはその点では良いのですが、一度に急激に浴びるとやはり体に損傷が起きます。現代の被曝と健康の考え方は、長寿社会でもあり、確率的に起こるので「できるだけ被爆を避けた」ほうがいいという考え方です。


Q.
4月初旬に家族と東京へ戻り生活の予定ですが、帰国を躊躇しております。

A.
お子さんの年齢健康状態を考えますと東京での生活は大丈夫です。ただ余裕がありましたら大きな爆発があった1ヶ月後ぐらいで放射線が10分の1になりますので、ご無理がなければ連休あけぐらいが適当だと思います。


Q.
体内に取り込んだ場合でも、ヨウ素131の放射線は8日で半減するので、80日経てば放射線量は1000分の1になる。取り込んだからといって、ずっと被曝が続くというものではない。しかし、内部被曝によって遺伝子に傷が残るなどして、後にがんを引き起こすという部分があるのだと思います。

A.
正確に理解されているとおもいます。規制値などは半減期も含まれていて、放射性ヨウ素がなくなっても、摂取したときに被曝していますから、障害の発生は遅くなります。半減期を強調する方もおられますが、規制値を決める人は勿論、それも知って規制値を決めています.


Q.
放射線の二次汚染はないと認識してはいますが、実際のところどうなんでしょうか?

A.
放射線で被曝した人と接しても、接した人が被曝するということは全くありません。従って福島県民を排斥するような活動は私は断じて許すことができません。ただこのようなことが起こるのは、ある時には科学的、ある時には非科学的に行動するとこのようなことが起こると思います。従って正しい行動するためには常に正しい価格的知識に基づいて、行動することが福島の人にも大切ではないかとわたくしは思っています。具体的には昨日の海水の放射性ヨウ素が基準値の3300倍だったにもかかわらず、「健康に影響がない」というと、非科学的ですから全体がわからなくなって、それが「福島県人は来ないでくれ」という話になるわけです。そこのところ福島の人も絶対に頑張ってもらいたいと思います。


Q.
福島原発付近の海流は通常、北海道東岸から千葉県の鹿島灘付近に向けて流れています。また冬の時期には南からの黒潮が離れると黒潮と本州の間に入り込み千葉県の勝浦市付近までは通常に南下します。

A.
これはご質問ではなく海流について私に教えていただいたものですが、海は日本に人にとってかけがえのない財産です。それがいとも簡単に汚されてしまったことに、わたくしはとても落胆しています。かくなる上は少しでも海を汚染しないことと、汚染の状態を細かく測定して欲しいものです。また今からでも良いので、回収作業やフェンス等有効なものをやってもらいたいと思っています。


Q.
※外出時のマスク着用は16日から※飲料水をペットボトルにしたのは24日から※マンションの換気を止めたのは18日から

A.
仙台の方ですが、現在のところ仙台まで汚染があまり進んでいませんので、早めに対策をとられてよかったと思います。基準値を超えているかどうかは別にして、1ヶ月ぐらいは取れる対策を取っておくというのが正しいと思います。


Q.
「風評被害」

A.
放射線の危険をあおるので「風評被害」が出ると政府が言っていますが、「風評被害」というのは「現実の被害」がない場合の時です. 今回の場合、福島県東部の首都はかなりの被曝です。また、周辺の野菜も残念ながら規制値を超える汚染をしています。つまり現在は「風評被害」ではなく、「現実の被害」ですから、これを風評被害と言って間違った方向に進まないことが大切と思います。


Q.
今回の福島原発の放射性物質は全然問題なく、福島の野菜や牛乳も大丈夫だし、水も飲んで大丈夫だから、普通の生活をして下さいと言っている動画があります。

A.
このブログで再三、書いていますが、わたくしのスタンスは「これまで長い間議論を重ねて決めてきた放射線の安全基準とか法律を、事故が起こったから議論なしに変える」というのは危険であるということです。わたくしにも自分の意見がありますが全く触れていません. つまり現在のような危険なときに、これまでの基準値を決める委員会で通らなかったような学説を唱えるのはあまり良くないと思うからです。この先生の主張が法律とかなりかけ離れているならば、その先生が「基準値を決める委員会に出席されてないか」、それとも「委員会でご意見が通らなかったのか」のどちらかだと思います。いずれにしても、長く使ってきた我々の放射線障害に関する法律の値と異なることを言われる場合には、なぜ法律に自分のご意見が入っていないのかということもお話にならなければいけないと思っています。


Q.
ホームページでは放射性物質は不検出、という公表がありますが、それでもやはり水道水は使用しないほうがいいのですか

A.
放射線防御の原則はできる限り被ばく量を減らすということです。この場合は現実に水道水が汚染されていませんから、飲むのはさしつかえありません。


Q.
放射能汚染に備えて友人よりヨウ素剤をいただきました。数値は少なく推移してますが蓄積があり迷っています.

A.
わたくしがヨウ素剤にあまり触れないのは副作用もあるからです。またヨウ素剤は10~30ミリシーベルト程度のタイミングがよいとされていて、タイミングが難しいという意味があります。放射線ヨウ素がご心配ですから、ヨウ素の多い食事が良いと思っています。ただ学問的な証明がないので、素人療法になります。やはり第一は被曝そのものの値を低くしておくことです.


Q.
幼稚園の園庭はグラウンドでとてもひろく戸外遊びが心配なのです。場所はさいたま。室内プールもやめておいたほうが良いのでしょうか?(水の汚染)

A.
現在はまだヨウ素の放射線量が減っていませんから福島原発から継続的に新しい放射性物質が飛散していると考えられます。従ってこういう場合には、空気から吸い込む放射性物質の方が水より危険ですので、もしも選べるならば、屋外の運動ではなくプールに行かせるほうがよいと思います。


Q.
IAEAの避難勧告があっても日本という国は動きません。全国ネットのTVも信用出来ません。乳児がいるのですが、東京はまだ住み続けられますか? 幼い子を何とかしてあげられないでしょうか。

A.
福島原発が継続的に放射性物質を出しているからこそ、政府は福島原発の処理に懸命になっているのです。「安全です」を繰り返していますが、安全なら処理はゆっくりでも良いのです。でも幸いにも東京は230キロと原発から遠く北風もそれほど強くないので現在では幼いお子さんも大丈夫です。その点はご安心いただいた方がいいと思います。ただ、食材に気をつけるなど空間から受ける放射線だけは仕方がありませんが、それ以外を極力少なくしてあげると良いと思います。東京だけ触れることが多いのですが、仙台や山形も東京とほぼ同じです.


Q.
高校生の息子が、武田先生の計算方式で私の住んでいる地域について計算してくれます。

A.
お聞きしてわたくしも励まされます。ちょうど新年度を迎えることもあって多くの人がご自分で計算され、たとえ規制値を超えていてもご自分で判断されてお家に戻ったりしておられます。


Q.
小学校では水筒を持っていくことは禁止されています。他のお母さんからは「それは気にしすぎ」と言われました。

A.
学校は文科省の指導のもとにあり、なかなか保守的で難しいのですが、やはりペットボトルを持たせたいと要望を出すのがよいと思います。また他のお母さんのお話ですが、被曝だけは「少なくしておけばこしたことがない」というものですから、気にしすぎということは全くありません。

Q.
100ベクレル/kgの水を1リットル飲んだ時は、100ベクレル/kg=100/100*2=2マイクロシーベルト。1/24=0.083マイクロシーベルト/時ですか?

A.
おおよそ良いのですが、最後が2に24をかけるのが正解です.


Q.
4月初旬から学校が始まるため、今日東京へ戻りました。2週間ほどでも、被曝を避けられたのは良かったと思っています。

A.
全くその通りです。生活の範囲で、少しでも減らすのが大切です。


Q.
まわりは政府とマスコミが言っているから大丈夫と取り合ってくれません。

A.
本当に大丈夫なら、政府はあれ程必死になって福島原発に取り組みません。神経質になる必要はありませんが、冷静に被曝を少なくしておく努力をするのが大切と思います。政府が必死になっている間は、結果が厳しいことを考えている証拠にもなります。


Q.
冷却装置が壊れているとしたら原発の放射能漏れの終息は2ヶ月以上かかりますか?

A.
発電所の中の放射線が強いと作業が予定通りはかどりませんから2ヶ月ぐらいかかると考えてよいと思います。ただ、現実的には放射性ヨウ素の半減期が短いので、各地のヨウ素の変化を見ていると福島原発から出ている放射性物質の動きがわかるという利点があります。


Q.
このメールが武田さんに届くよう望んでおります。私達に何ができますか?

A.
届いております。今のところ頑張ってすべてのメールに目を通させてもらっていますが、ご返事はできなくなりました。今は個別に被曝を減らして状況を見ていく時期だと思います。


Q.
静岡県御前崎にも、空中降下物に放射性物質が検出されていますが、ふつうに生活していたら、体についたり呼吸で体内にはいりますし、家の中にも入ってきますし、セシウムは何十年もそこにとどまって放射線を出し続けるんですよね?

A.
セシウムは土と性質が似ています。ただ、世界的に決まっている「1年に1ミリシーベルト」という値は安全サイドですが、シッカリしています.つまり放射線というのは被曝しなければしない方が良いのですが、そうは言っても人間は生活しなければならないので、この値ならまず大丈夫という値です。計算されてて納得されたら、安心していいと思います


Q.
今週の出産までは仕方ありませんので東京に残るつもりですが、その後は地方へ避難するべきでしょうか? 5歳の子供もいますので子供をつれてどこかにマンションを数ヶ月借りる方法を考えています。

A.
東京でお生みになるのに問題はありません。来週ならかなり放射線も減っています.雨の後だけ外に出るようなことを避け、水と食材に気をつければ、4分の1にはなりますから、安心です.



また機会がありましたら。

(平成23年3月31日午後10時 執筆)

3号機MOXプルトニウムの実態を解説 国民を愚弄する民主党

投稿者: sengoku38a4 | 作成日: 2011/03/30

福島第1原発3号機がプルサーマルでプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を使っていることはみなさんご存知かと思います。民主党とマスゴミが隠せば隠すほど国民は疑心­暗鬼になります。




プルトニウムは食べても安全!

投稿者: fukushima110 | 作成日: 2011/04/05
プルトニウムは食べても安全という北大・奈良林先生の説明です。
プルトニウムは、塩よりも安全! プルトニウムは肺に入ったら排出されません。一生放射線を浴び続けます。
この教授は、自分の子供にプルトニウムを食べさせるのでしょうか­? 


この奈良林直氏にプルトニウムを是非食べてもらいましょう。




プルトニウムはガブ飲みしても安全頼れる仲間プルト君





以下は「植草一秀の『知られざる真実』
マスコミの伝えない政治・社会・株式の真実・真相・深層を植草一秀が斬る」
からの文章です。


2011年4月16日 (土)
奈良林直氏なる偏向解説者を重用するテレビ朝日
 
 放射能に汚染された食物を、いくら摂取してもまったく害がないというウソを垂れ流している御用学者どもには、傷害罪や殺人罪などの刑法などの適用も視野に入れるべきである。
 
 健康を守る視点から各種の安全基準が定められてきた。放射能が人体に良好な影響しか与えないのなら、そもそも放射能に関する規制など必要がない。すべてを自由放任にすればよい。
 
 放射能が人体に良好な影響を与えると公言してはばからない御用学者は、ぜひ、福島原発の原子炉建屋内の格納容器前で、防護服もマスクも着用せず、
「これだけ高濃度の放射能を浴びていますが、まったく問題がありません。むしろ放射能を浴びて体調が良くなっていくような気がします」
とでも述べながら生中継すればよい。
 
 メディアの役割は、正しい情報を人々に伝えることである。偏向した人物の偏向した情報を提供するのは、放送法に違反する行為である。
 
 原発御用学者リストなども広められつつあるが、問題は、これらの学者が金銭で原子力発電推進勢力から買収されていることである。
 
 米・官・業・政・電の利権複合体が、原発を強行に推進してきた。この利権複合体と御用学者が結託して、日本の原子力発電が推進されてきた。
 
 学者のなかで良心と正義感を維持する少数の人々が、筋を通し続けてきているが、これらの優れた学者は、原発推進に反対意見を表明してきたために、人事や経済的処遇で不当な差別を受けてきた。
 
 東大には東電から巨額の資金が投入され、この資金によって多くの学者が買収されている。NHKがテレビ番組に出演させる東大系の学者の多くが、このグループに属する。
 
 よみうりテレビは、伊藤哲夫なる人物を頻繁に登場させる。



テレビ朝日は、頻繁に奈良林直という名の学者を登場させる。
 
  奈良林氏の経歴は以下の通り。
 
北海道大学大学院工学研究科教授。
1991年 博士(工学)(東京工業大学・論文博士)
1999年 (株)東芝 電力・産業システム技術開発センター主幹(部長級)
2007年 北海道大学大学院工学研究科エネルギー環境システム専攻教授

 北海道電力主催のプルサーマル推進講演会では、原発の耐震設計について次のように述べている。
 
「耐震設計の必要性につきましては、プルサーマルの実施有無ではなく、原子力発電所全体にいえることです。
 新潟県中越沖地震後現地に行って、東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の内部を詳細に調査しましたが、原子炉等の重要な機器は安全が保たれており、周辺環境に重大な影響を与えるような事象はありませんでした。」
 
 電力会社の広報マンと見まがうような発言しか示さない。
 
 北海道では、電力会社が中心になって財界が結託して原子力発電を推進するための「北海道エナ―ジートーク21」なる事業が実施されてきたが、奈良林氏はこの事業にも深く関与している。
 
 昨年10月27日に開かれた「原子力の日」記念フォーラムでの講演
「地球温暖化対策と原子力」
 
で奈良林氏は次のように述べている。
 
「原子力の安全というのは非常に大事なものです。おそらく皆さんは誤解されていると思いますが、チェルノブイリ事故は日本では絶対に起きません。
 
 日本の原子力発電所は軽水炉といい、冷却材として水を使っています。核分裂をすると中性子ができますが、そのスピードが水の中でゆっくりとなって、ウラン235に近づくとまた核分裂をします。このときに重要なのは、水を使ってスピードを落としていることです。チェルノブイリの原子炉では、炭が使われていました。水は温度が上がると密度が下がる。つまり、水が少なくなると、中性子のスピードを落とす能力が弱くなります。ですから、日本の原子力発電所で炉心を操作しようとしても、自動的に出力を下げてしまうしくみです。これが日本の原子力発電所です。」
 
「チェルノブイリのような大事故は、日本やアメリカ、ヨーロッパの原子力発電所では起きません。ただし、原子力では2大事故があり、チェルノブイリ事故の前にアメリカで起きたスリーマイルアイランド事故があります。そのときは、炉心を空焚きにしてしまいました。水が抜けたときに緊急炉心冷却装置が働きますが、それが働いて水がちゃんと入っていれば、炉心が損傷することはなく安全に止まったはずです。しかし、そのときに中の水位を示す計器が恣意誤差を起こしていた。運転者はその恣意誤差を見て「水はいっぱいになった」と勘違いし、スイッチを切ってしまった。これがスリーマイルアイランド事故の原因です。」


「もう一つ大事なのは、原子炉格納容器です。先ほど日本製鋼所の原子炉圧力容器の話をしましたが、その外側に、ガスタンクのような厚さ40ミリ近くの原子炉格納容器があります。原子力発電所では、仮に炉心で放射能が漏れても、この格納容器で閉じ込めるようになっています。スリーマイルアイランド事故で炉心が損傷する事故が起きても、放射能は全く外に出ませんでした。一方、チェルノブイリ事故では天井がコンクリートだけで、鉄板がなかった。だから天井が抜けて世界中に放射能をまいてしまった。そういう大きな違いがあります。
 
 ですから、技術で放射能を閉じ込めることはできます。大事なことは、さまざまな計器が正常に働くように点検をしっかりすることです。それには日々の努力しかありません。日本でもちょっとしたトラブルはありますが、どこにも放射能は出ていません。しかし全部事故と報道されています。美浜原子力発電所でお湯をかぶって亡くなってしまった人がいますが、原因は放射能ではなく、お湯によるやけどです。そういう点検をきちんとやることが、わが国を含めて原子力発電所のいちばん大事なことです。」
 
 奈良林氏は東芝の出身者であり、東芝にとって東電は、最重要顧客である。北海道大学も電力会社から巨額の研究費を受け入れていることだろう。
 
 奈良林氏は原子力推進プロジェクトで、恐らく電力会社の費用でスイスやノルウェーに、観光を兼ねた視察旅行にも出かけているのだろう。この構造のなかで、奈良林氏が中立公正の発言をできるわけがない。
 
 4月14日のテレビ朝日番組「ワイドスクランブル」で奈良林氏は、今回の原発事故が国際原子力事象評価尺度のレベル7に格上げされたことに不満を述べていたが、原子力事故の重大性の基準は、外部への放射能放出量に置かれている。この基準に照らしてレベル7に位置付けられたことに対して、基本的に反論はできないし、事実、奈良林氏の発言は反論の体をなしていなかった。
 
「日本でチェルノブイリ事故は絶対に起きない」と発言してきた奈良林氏にとって、レベル7の認定が著しく都合が悪いことは理解できるが、レベル7の認定がおかしいとの発言には無理がある。
 
 また、この奈良林氏は、同じ番組に以前出演した際に、プルトニウムの有害性について、食塩と大差がないとの暴言まで吐いている。
 
 テレビ朝日は、このような偏向御用学者を解説者として出演させるべきでない。もしどうしても片側に偏向している人物を出演させたいなら、反対側に偏向している人物を同時に出演させるべきだ。電波は公共物である。だからこそ放送法が定められている。公共の電波を使って偏向虚偽情報を垂れ流すのは犯罪行為である。

福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.18

投稿者: LunaticEclipseJapan7 | 作成日: 2011/04/18

福島第一原発事故
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/nature/2011/03/post-d564.html


2011/4/18 CNIC News 後藤政志氏 福島原発解説

2011年4月17日日曜日

東電勝俣会長が福島原発事故処理について発表~プレスクラブ (2011年04月17日)~

東京電力の勝俣恒久会長は17日、同社本店で記者会見し、福島第1原発事故の収束に向けた道筋を発表する。
 ビデオニュース・ドットコムでは会見の模様を17日15時より生放送する。

http://www.ustream.tv/recorded/14087329

IMAGINE

復興を願って

蒼氓(SOUBOU)


希望という名の光

無題



日本のメディアが報道してない東日本大震災写真まとめ


笑顔

温暖化は捏造で二酸化炭素は全く影響はない!

投稿者: shinadonokaze | 作成日: 2011/04/09

二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーと、原子力発電を
温暖化から救う救世主扱いをして、東京電力並びに同業電力各社
の役員達の尊大さを、捏造された温暖化が更に増大させた。

現在では放射能を大気や海へ垂れ流している状況ですが、官僚達や
東電幹部は『健康へはただちに影響はない。』などと、言い続けて
いますが、それに比較すれば二酸化炭素は全く影響がありません。
それどころか植物や農産物、プランクトンなどの影響になる為、
水産業や農業に携わる人々の助けになり、人類増加をこれで相殺
する事ができます。

まるで温暖化対策で行われているカーボン・オフセットのような
ものですね!また、現在福島原発から大量に放出されている放射能
は、当然二酸化炭素をはるかに凌ぐ危険な物質です。
もうそろそろあなた方は気付かなければなりません。原子力政策
の為に温暖化に同意してきた結果が、今回の惨劇に繋がっている事を・・・

さんまの温暖化ビジネス会議

投稿者: shinadonokaze | 作成日: 2011/04/14

地デジコピー再編集版です。(前半・後半)
とにかく温暖化捏造が暴かれた動画です。
温暖化の陰に存在する原子力利権・排出権利権・炭素税導入など
、支配者層(エスタブリッシュメント)の思うがままに日本国民は
洗脳されているのです。東京大学をはじめとする多くの大学教授・
毎日新聞・日本経済新聞などマスメディア全体による温暖化
大キャンペーンは、私のチャンネルではもう周知の事実となりました。

月刊国際観察 2011.4.9(1/8) 『東日本大震災 世界が見たNIPPON』

投稿者: tora199105 | 作成日: 2011/04/14

ゲスト:グレゴリー・クラーク (「ジャパンタイムズ」コラムニスト、多摩大学名誉学長、元外交官)     ピオ・デミリア (ジャーナリスト、イタリア・「スカイTG24」TV極東特派員)     フィリップ・メスメール(仏「ル・モンド」紙記者)     李昌勲(イ・チャンフン)(韓国人フリージャーナリスト)



月刊国際観察 2011.4.9(2/8) 『東日本大震災 世界が見たNIPPON』
月刊国際観察 2011.4.9(3/8) 『東日本大震災 世界が見たNIPPON』
月刊国際観察 2011.4.9(4/8) 『東日本大震災 世界が見たNIPPON』
月刊国際観察 2011.4.9(5/8) 『東日本大震災 世界が見たNIPPON』
月刊国際観察 2011.4.9(6/8) 『東日本大震災 世界が見たNIPPON』
月刊国際観察 2011.4.9(7/8) 『東日本大震災 世界が見たNIPPON』
月刊国際観察 2011.4.9(8/8) 『東日本大震災 世界が見たNIPPON』

2011/4/16 後藤政志氏 明治大学~原子力資料情報室~

2011年4月16日土曜日

2011/4/15 原子力損害賠償紛争審査会 第1回について 只野弁護士の報告

2011/4/16 今原発で何が起こっているのか

東京電力福島第一原子力発電所事故と原発立国のこれから

第521回 マル激トーク・オン・ディマンド(2011年04月16日)~ビデオニュースドットコム~

第521回 マル激トーク・オン・ディマンド(2011年04月16日)
無料放送中>>> NEWS(93分)の[300k]をクリックしてください。 

なぜ「専門家」は信用できないのか
ゲスト:平川秀幸氏(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授)

福島第一原発で深刻な事故が起きて以降、「専門家」から繰り返し発せられる「ただちに健康に影響はない」、「人体にすぐに影響を与える値ではない」という言葉をそのまま受け止めて良いものなのか、「専門家」への疑心暗鬼が広がっている。
 科学技術をいかに社会が制御するか(科学技術ガバナンス)を研究する大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授の平川秀幸氏は、専門家の言う安心と一般市民の考える安心には埋めがたいギャップがあり、われわれが「専門家」の言うことをすべて信用できないことには理由があると話す。
 例えば科学者の「100万人に1人の確率でしか起こらないから安心だ」という説明は、全体を見てリスクを考える統治者側からの目線だ。リスクにさらされる一般市民の側は、その1人に自分や自分の家族が当たった場合どうするかを考えるため、到底受け入れられない。つまり、同じ「安心」にも統治者と当事者の目線の違いからくる対立が生まれる。
 全体のリスクを考える視点は必要だが、確率的に起こり得なくとも心理的に恐怖を感じることも安心できない理由であり、市民感覚や当事者の意見がすべて非合理であるということにはならない。専門家の意見はそのようなバイアスが掛かったものだという特殊性に気付いたうえで、問題を考える必要があると平川氏は言う。
 また、専門家の側には「一般市民は無知だから反対する」という考えがあり、正しい知識を与えれば皆が受け入れるはずであり、それでも反対する人は反体制のイデオロギーを持った人だとみなす構図があると平川氏は言う。日本での原発をめぐる議論は、まさにその典型だった。
 これまで、原発を推進する産官学の「原子力ムラ」の研究者以外から様々な警告が出されてはいたが、その証拠が十分強くなかったことなどから無視された。原発に反対する一般市民の様々な意見も、反体制のイデオロギーを持つものとみなされて考慮されることはなかった。そもそも科学は不確実なものであり、科学だけで答えを出せるものではない。日本で原発が推進されてきたのは、科学的な政策決定に市民が参加する枠組みがなく、一部の専門家だけが原発のリスクについて価値判断をしてきた結果だと平川氏は言う。
 現在日本で起きているような「科学や専門家への不信」は、イギリスでは86年のBSE(狂牛病)問題で顕在化し、解決策が模索されてきた。当時の最新の科学的知見に基づき、政府はBSEに対して「安全宣言」を出したが、その後ヒトへの感染が確認され、政府もその危険を認めることになった。これをきっかけに科学や政府への信頼は危機に瀕し、政府と市民社会が、理解し合い納得して合意を作る仕組みが作られてきた。
 重視されたのは、政府が証拠に基づいて政策を決定することはもちろんだが、その証拠自体をいかに信頼できるものにするかという点だ。政府での議論をオープンにして外からの批判を受け入れ、NGOやシンクタンク、市民などの複数の見解が競合することによってチェックし合う仕組みを考えた。一方の市民社会にも、まず専門家に限られていた研究資源を利用できる制度を整えたうえで、とにかく反対と叫ぶだけでなく、証拠に基づいて政府の政策を批判することが求められた。このような努力が、この10年行われてきたと平川氏は説明する。
 BSE問題の後、遺伝子組み換え作物(GMO)の導入が問題になった際には、「科学が不確実なことは当たり前である」ことを前提にして、「科学では白黒がはっきりしない」、「白だ、黒だと専門家に言われたとしても、そんなふうには言いきれないものだ」と保留して、簡単には受け入れないという態度が広く共有されたという。具体的には、パブリック・コメントや総計2万人が参加した内閣府主催の討論会に基づいて、政策決定がなされた。
 原発のリスクに対する価値判断についても、われわれ一般市民を含む社会に情報を公開し、社会が政策を選択する制度設計が必要だと平川氏は話す。従来の工学的な専門家だけではなく、感情や社会・文化的価値にも配慮できるように、領域をまたぐ専門家や、専門家と素人をつなぐミドルマンと呼ばれる存在も欠かせない。
 なぜ、われわれは「専門家」を信用することができないのか。そして、われわれは「専門家」だけが担ってきた科学的な政策決定に、どのように関わることができるのか。平川氏とともに、神保哲生、宮台真司が議論した。

ノルウェー発 4月4日からの飛散予測 福島原発

投稿者: lugosiiw | 作成日: 2011/04/04

これはなかなか。ヨウ素131についてですね。http://transport.nilu.no/browser/fpv_fuku?fpp=conccol_I-13­1_;region=Japan ノルウェー王国の Norsk institutt for luftforskning(NILU; ノルウェー大気研究所)によるアメリカ合衆国の National Centers for Environmental Prediction(NCEP; 国立環境予測センター)の Global Forecast System (GFS) model(全世界予測システム・モデル)よって、分析予測される風向風速分布の予測結果を使った放射性物質の拡散予測です。ヨウ素131は1017Bq/日、セシウム1­37は1016Bq/日、セシウム137は1018Bq/日が放出されると仮定しています。Total Column(Tot. Col.; 全層)は面積当たりの放射能量[Bq/m2]、Surface Concentration(Surf.Conc.; 地表濃度)は海抜0~100mの体積当たりの放射能量[Bq/m3]を推測しています。アニメーションになっておりますが、Scroll over to navigate in time(スクロールして時刻に移動する)の右にある□□□......上でマウス・カーソルを動かせば任意の時刻の状況を見ることが出来ます。時刻表示は協定世界時(U­TC)ですので、日本時間(JST)へは9時間足してください(例えば、協定世界時11時は日本時間20時)。6時間毎の 0, 6, 12, 18UTC、つまり日本時間3, 9, 15, 21時に更新されます。なお、しばしばアクセス困難になります

2011年4月15日金曜日

福島第一原発事故:小出裕章

福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.14



福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.13

【上杉隆氏】原発設計者 上原春男氏共同インタビュー

pt1.【上杉隆氏】原発設計者 上原春男氏共同インタビュー



投稿者: daigentagmailcom | 作成日: 2011/04/07

pt1→ http://www.youtube.com/watch?v=B1aAYwCnRt8
pt2→ http://www.youtube.com/watch?v=42glnjDbHg0
pt3→ http://www.youtube.com/watch?v=VS0JufTbRto
pt4→ http://www.youtube.com/watch?v=txkDYIYIc1s
pt5→ http://www.youtube.com/watch?v=UvVndLGt-ec
pt6→ http://www.youtube.com/watch?v=v3zg8mt6ll0
ラスト→ http://www.youtube.com/watch?v=6nBnId_HS70

多少雑な言動がありますが、原発の今の状況を知る事が出来ます。上原春男氏共同インタビュー ​主催:自由報道協会。福島第一原子力発電所・3号機の設計者でプレート式冷却装置の開発者でもある上原春男・元佐賀大学学長への共同インタビューを自由報道協会主催で行な­います。上原氏は政府と東京電力でつくる事故対策統合連絡本部の会議にも出席。冷却対策を提案しています。一時間半近くありますので、ゆっくり見て下さい。201104.­06

2011年4月14日木曜日

上杉隆氏ら自由報道協会による「原発事故」取材の報告

pt1 上杉隆氏ら自由報道協会による「原発事故」取材の報告



投稿者: daigentagmailcom | 作成日: 2011/04/06

pt2→http://www.youtube.com/watch?v=0ur1dyhLtys
pt3→http://www.youtube.com/watch?v=o91IDAxrNG8
pt4→http://www.youtube.com/watch?v=eMZMfpiOD8Q
pt5→http://www.youtube.com/watch?v=f_ELXK3oaNw
ラスト→http://www.youtube.com/watch?v=ZhlwTXxyfm4


上杉隆氏ら自由報道協会による「原発事故」取材の報告。鳩山由紀夫前首相主催の勉強会です。大手メディアでは放送出来ない内容で­す。ありのままを伝えてくれる、フリーラ­ンスのジャーナリスト記者の方々には本当に感謝をしてます。一時間半ありますのでゆっく­りとご覧になって下さい。※冒頭の一部音声が途切れてます。2011.04.06

パラダイムの転換

 私が小学生の頃には道徳の授業があり、確か「見方・考え方」という授業もありました。その中で相手の考え方を受け入れたり、自分の主張を伝えたりすることを学び、人と人とのコミニュケーションの大切さを学んだ記憶があります。
 大人になって段々頭が固くなってくると、自己主張が強くなるのでしょうか、頑固者になってきます。私もそうだと思います。
 昨日も少し書きましたが、世の中には色々な考え方の人がいるので、単なる頑固者でいては世界が狭くなってしまうし、妥協してばかりでは自分の意見が無くなってしまいますが、このブログで紹介している、地震や原発について話す解説者やジャーナリストや学者にも色々な考えの人がいるので、何をどう理解していいのかわからなくなる時があります。
 人はそれまでの人生の経験によって受ける条件付けが、自分のパラダイム(見方・考え方)に大きな影響を与えます。自分は客観的に正確に物事を見ているつもりでも、他人もまた、客観的に鮮明に全く違った見方をしていて、つまり「立場」というものはその人の立っている場所によって異なるのだと思います。だからこそ、自分だけの客観的視野を全てだと考えずに、パラダイムの転換をして別の方向から見てみることがとても大切なのではないのかと、最近考えるようになりました。
 例えば、中部大学教授の武田邦彦氏の話を聞いていると、へらへら笑いながら、かなりキツイ事を、さも当たり前のように話していて、こちらは真剣に聞いているのに、なぜこの人はこんな感じなのだろうと最初のうちは思っていました。しかし、これまで彼の色々な話を聞いているうちに、「この人は嘘のない本当のことをつつみ隠さず話していて、しかも自分の知っている限りのことを伝えようとしているのだ。だからこんな風に話すのであって、へらへらしているわけではないのだ。」と思うようになりました。もちろんそれも私の見方であって、本当にそうなのかはわかりません。
 うまくまとまりませんが、つまり、今まで地震や原発について色々な人の見方・考え方を知って、その度にパラダイムの方向を変えているうちに、なんとなく自分なりに解釈できてきて、結論が見えてきたような気がするのです。

 昔読んだスティーブン・R・コヴィー氏の「7つの習慣」に載っていた2つの話を以下に掲載します。

<ST.1>
 ある日曜日の朝、ニューヨークの地下鉄でのことだった。乗客は皆、静かに座っていた。ある人は新聞を読み、ある人は思索にふけり、またある人は目を閉じて休んでいた。すべては落ち着いて平和な雰囲気であった。
 そこに、ひとりの男性が子供たちを連れて車両に乗り込んできた。すぐに子供たちがうるさく騒ぎだし、それまでの静かな雰囲気は一瞬にして壊されてしまった。
 しかし、その男性は私の隣に座って、目を閉じたまま、周りの状況に全く気付かない様子だった。子供たちはといえば、大声を出したり、物を投げたり、人の新聞まで奪い取ったりするありさまで、なんとも騒々しく気に障るものだった。ところが、隣に座っている男性はそれに対して何もしようとしなかった。
 私はいらだちを覚えずにはいられなかった。子供たちにそういう行動をさせておきながら注意もせず、何の責任もとろうとしない彼の態度が信じられなかった。周りの人たちもいらいらしているように見えた。私は耐えられなくなり、彼に向かって非常に控えめに「あなたのお子さんたちが皆さんの迷惑になっているようですよ。もう少しおとなしくさせることはできないのでしょうか。」と言ってみた。
 彼は目を開けると、まるで初めてその様子に気が付いたかのような表情になり、柔らかい、もの静かな声でこう返事をした。
 「ああ、ああ、本当にそうですね。どうにかしないと...。たった今、病院から出てきたところなんです。一時間ほど前に妻が...、あの子たちの母親が亡くなったものですから、いったいどうすればいいのか....。子供たちも混乱しているみたいで...。」
 その瞬間の私の気持ちが想像できるだろうか。私のパラダイムは一瞬にして転換してしまった。突然、その状況を全く違う目で見ることができた。違って見えたから違って考え、違って感じ、そして、違って行動した。今までのいらいらした気持ちは一瞬にして消え去った。自分のとっていた行動や態度を無理に抑える必要はなくなった。私の心にその男性の痛みがいっぱいに広がり、同情や哀れみの感情が自然にあふれ出たのである。
 「奥さんが亡くなったのですが。それは本当にお気の毒に。私に何かできることはないでしょうか。」
 一瞬にしてすべてが変わった。

<ST.2>
 訓練艦隊に属する二隻の戦艦が、悪天候の中、軍事演習のため数日間にわたり航海を続けていた。私は先頭を行く戦艦のブリッジで夕暮れを迎えた。視界が悪く断片的に霧がかかっていたため、艦長もブリッジに残り、状況を見守っていた。
 暗くなってから間もなく、ブリッジの見張りが次のように報告した。
「艦首の右舷側の進路に光が見えます」
「停止しているのか、船尾の方向に動いているのか」
 と艦長。
 見張りの答えは、
「停止しています、艦長」
 つまり、その船はこちらの進路上にあり、衝突の危険があるということだった。
 艦長は信号手に命じた。
「その船に対し信号を出せ。衝突の危険があるため、20度進路を変更せよ、と」
 相手からの信号が返ってきた。
「そちらの方が20度進路を変更するよう助言する」
 艦長は再び命令した。
「信号を送れ。私は艦長だ。20度進路を変えるように」
 すると、
「こちらは二等水兵だ。そちらの方こそ20度進路を変えるように命令する」
 と返事が返ってきた。
 艦長は怒りだし、
「信号を送れ。こちらは戦艦だ。20度進路を変えろ」
 と叫んだ。
 点滅する光の信号が返ってきた。
「こちらは灯台である」
 我々は進路を変えた。

ニュースの深層

ニュースの深層 2011.4.8(1/3~3/3) 『これからの福島第一原発と放射能汚染』


ニュースの深層 2011.4.12(1/4~4/4) 『東日本大震災と震災報道』

たかじんのそこまでやって委員会

【動画】東日本大震災 ロバート・ゲラー東大教授の見解[2011.03.27]

ベンジャミン・フルフォード

 世の中にはいろいろな考えを持った人がいます。
 今回の事故で原発反対を訴える人が増えたことは確かですが、それでもまだ原発は必要だと主張する人もいなくはならないでしょう。
 911の陰謀説や今回の地震を人工地震だと言う人もいます。
 頭がおかしいのでは?と思うかもしれません。
 でもそういう人がいても良いのです。
 自由の国なんですからかまわないのです。その人の思考を非難しても何も変わりません。
 だから私はそういう人がいたら、「へえ~」と言ってその人の意見を聞いてみて、私の知らないことを知っているのだと感心します。
 それだけの事です。
 


2011年4月13日水曜日

福島第一原発事故:小出裕章

2011.4.12




2011.4.11

2011.4.10 小出裕章氏VS岩上安身氏

投稿者: Penetallinfo | 作成日: 2011/04/10

2011.4.11 USTREAMにて放映した,ジャーナリスト・岩上安身氏 VS 京都大学原子炉実験所・小出裕章氏の対談。

見応えある内容と,僕ら素人にも理解しやすい丁寧な説明は必見。途中「政治家の勉強会(ハト勉強会?)でお話しいただきたいのだが・・・」との打診には「話を聞いてもらえ­る状況でなければ話す気は無い。」ときっぱり即答。また妨害の無言電話まで来たり,,とにかく盛りだくさんの内容。

著作権云々はありますが,いまやるべき事は,できるだけたくさんの人がこれを見ることだと思います。ということで,またもや転載いたします。
元ファイルをUSTREAMでご覧いただくには下記へどうぞ。
http://www.ustream.tv/recorded/13897618


原発なしでも電力足りてる 小出裕章

小出裕章氏 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

プロフィール


佐藤栄佐久元福島県知事 2011年3月20日

東日本大震災 福島第一原発元モニターからの証言

投稿者: jidaimedia | 作成日: 2011/04/02

収録したのは2011年4月2日。
3月11日に東日本大震災が起きて3週間が経っている。

未だに『福島第一原発』の事故は収束されておらず、東京電力のマスコミを通じての発表はどこか他人事のように感じられる。

実際に『福島第一原発』のモニターとして活躍していた、そして原発により潤っていた浪江町で被災した人からの、地震が起きてからの現地の様子、東電社員の取った行動、住ん­でいた町から離れるまでの証言インタビューを得ることが出来たのでここに掲載する。

菅直人首相記者会見(4月12日)/videonews.com

「ずっとウソだった」/作詞・作曲・唄 斉藤和義




「ずっとウソだった」/作詞・作曲・唄 斉藤和義

この国を歩けば、原発が54基
教科書もCMも言ってたよ、安全です。

俺たちを騙して、言い訳は「想定外」
懐かしいあの空、くすぐったい黒い雨。

ずっとウソだったんだぜ
やっぱ、ばれてしまったな
ホント、ウソだったんだぜ
原子力は安全です。

ずっとウソだったんだぜ
ほうれん草食いてえな
ホント、ウソだったんだぜ
気づいてたろ、この事態。

風に舞う放射能はもう止められない

何人が被曝すれば気がついてくれるの?
この国の政府。

この街を離れて、うまい水見つけたかい?

教えてよ!
やっぱいいや...

もうどこも逃げ場はない。

ずっとクソだったんだぜ
東電も、北電も、中電も、九電も
もう夢ばかり見てないけど、

ずっと、クソだったんだぜ
それでも続ける気だ
ホント、クソだったんだぜ
何かがしたいこの気持ち

ずっと、ウソだったんだぜ

ホント、クソだったんだぜ

2011年4月12日火曜日

2011/4/11 CNIC News 後藤政志氏解説

2011/4/11 19:30-
後藤政志氏
元原子炉格納容器設計技師、博士(工学)
による福島原発解説

・福島原発について
・制御棒脱落事故について

過去のUst中継映像アーカイブblog
http://cnic-movie.blogspot.com/

Recorded on 11/04/11

2011年4月11日月曜日

ルースチェンジ2

タイセツナコト

こんなはずではない 福島原発と日本と津波と震災

ビートたけしのこんなはずではない

2004年09月11日放送 2004年12月30日再放送 

7つの疑惑
1.ハイジャック機は、撃墜されていた
2.感動の電話は、捏造されていた
3.重大新証言 911ブッシュの謎の行動
4.ペンタゴンの謎 消えた機体
5.驚愕 ハイジャック機は操られていた
6.ハイジャック犯に衝撃の黒幕
7.ブッシュとビンラディンの奇妙な関係

ビートたけし 江口ともみ 杉本るみ 
栗本慎一郎 山田五郎 藤田弓子 真鍋かをり 
さまぁ〜ず 三村マサカズ 大竹一樹 
ガダルカナル・タカ リサ・ステッグマイヤー

【大切な人に伝えてください】小出裕章さん『隠される原子力』  再掲載

 「原子力の専門家が原発に反対するわけ」小出裕章氏の講演(2011/3/21)

福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.8

福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.4

2011年4月10日日曜日

牛乳が飲みたい_原発・勇気ある撤退【1/3~3/3】

◆ビデオ『牛乳が飲みたい~原発 勇気ある撤退~』
(1988年 河出映像センター企画・制作)
 ビデオニュースドットコムにも電話で出演されている京都大学原子炉実験所 小池裕章氏も出演しています。
 23年前の映像ですので若狭湾の「もんじゅ」は既に停止していますが、六ヶ所村は建設されて今は核廃棄物が満タンの状態です。

原発震災からエネルギーシフトへ~環境エネルギー政策研究所所長 飯田哲也氏~

原発震災からエネルギーシフトへ

地震予知

第26回(1985年)科学技術映画祭入賞作品  
地震予知-その最前線

26年も前に浜岡ではいつ大地震がおきてもおかしくないと分析していながら、その真上に立っている浜岡原発は、どうして未だに稼働しているのでしょう。
いかに気象庁と経産省が連携されていないかという、縦割り行政の象徴ではないでしょうか。

地震予知 1/2

地震予知 2/2

「原発がどんなものか知ってほしい」 平井憲夫 (再掲載)

「原発がどんなものか知ってほしい」 平井憲夫

 「原発がどんなものか知ってほしい」と題されたこの文章は、20年間原発で働いていた平井憲夫さんが、 1997年にガンで亡くなる前に書かれたものです。
 以下に全文を掲載しますが、原文を読みたい方はこちらです。


  原発がどんなものか知ってほしい(全)平井憲夫


私は原発反対運動家ではありません
 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

私は原発反対運動家ではありません
「安全」は机上の話
素人が造る原発
名ばかりの検査・検査官
いいかげんな原発の耐震設計
定期点検工事も素人が
放射能垂れ流しの海
内部被爆が一番怖い
普通の職場環境とは全く違う
「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
だれが助けるのか
びっくりした美浜原発細管破断事故!
もんじゅの大事故
日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
日本には途中でやめる勇気がない
廃炉も解体も出来ない原発
「閉鎖」して、監視・管理
どうしようもない放射性廃棄物
住民の被曝と恐ろしい差別
私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
原発がある限り、安心できない
著者 平井憲夫さんについて
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私は原発反対運動家ではありません。
 二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。

 私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。

「安全」は机上の話
 去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。

 この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。

 世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、溶接部が全部はずれてしまっていました。

 なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。

素人が造る原発
 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。

 原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。

 日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。

 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。

 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

名ばかりの検査・検査官
 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。

 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。

 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

いいかげんな原発の耐震設計
 阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。

 こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。

定期点検工事も素人が
 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

放射能垂れ流しの海
 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。

 海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。

 原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。

 防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。

 数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。

内部被爆が一番怖い
 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。

 ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。

 体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。

 原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。

 私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。

普通の職場環境とは全く違う
 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。

「絶対安全」だと五時間の洗脳教育
 原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。

 原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。  

 こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。

 私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。

 私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。

だれが助けるのか
 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。

 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。

びっくりした美浜原発細管破断事故!
 皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。

 そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。

 チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふるえて椅子から立ち上がれない程でした。

 この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。

 原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。

 この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに入っていなかったのが原因でした。施工ミスです。そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でもあった。入らなければ切って捨てる、合わなければ引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かった事故でもあったんです。

もんじゅの大事故
 去年(一九九五年)の十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。もんじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人とか、元の部下だった人たちがもんじゅの担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起きたら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。

 ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。

 図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。

 これではダメだということで、みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。

 どうしてそういうことになるかというと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmについて、切り上げるか、切り下げるか、どちらかに統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサーにしても、メーカー同士での話し合いもされていなかったんではないでしょうか。

 どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。

 動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。

 しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。

 それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

 普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。

日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
 もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。

 そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。

 しかし、日本のプルトニウムが去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使われてしまったことはほとんど間違いありません。

 日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。

 日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。

 世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃やすようなことなんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。

 いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。

日本には途中でやめる勇気がない
 世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。

 もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。

 どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。

 とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。

 もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。

 また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。

 原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。

廃炉も解体も出来ない原発い
 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。

 この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。

 机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。

 結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。

 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。

 また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。

 それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。

「閉鎖」して、監視・管理
 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。

 先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。

 放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。 

 今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。

 しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇~八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えません。

 これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。

どうしようもない放射性廃棄物
 それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。

 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。

 しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。

 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。

 もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。

 原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。

 私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。

 それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。

住民の被曝と恐ろしい差別
 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

 この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
 最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。

その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。

 話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。 

 「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。

 「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。

 「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。

 「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。

 私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。

 担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。

 これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。

原発がある限り、安心できない
 みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。

 チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。

 でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。

 原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。

 みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。

 それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

 だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。



優しい地球 残そう子どもたちに

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筆者「平井憲夫さん」について:

1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。

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e-kochi

原子力発電がなくても暮らせる社会をつくる国民会議
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